テラ基盤の決済インフラKado、6億円超を資金調達
テラ基盤のステーブルコイン普及拡大へ
ステーブルコインの決済インフラを構築するスタートアップ企業Kadoは8日、シードラウンドで540万ドル(約6.2億円)を資金調達したことを発表した。
暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン領域に出資を行うHashedが今回の資金調達を主導。他にはCircle Venturesやエンジェル投資家らも出資した。今回調達した資金は、新しい決済ルートやステーブルコイン、ブロックチェーンを統合したり、企業と一般消費者の取引を仲介する(B2B2C)ソリューションをローンチしたりするために利用する。
Kadoのチームが結成されたのは2021年5月。この時に開催された、ステーブルコインプロジェクト「テラ(LUNA)」のハッカソンが結成のきっかけだったという。現在フルタイムで働くメンバーは10人超まで増加。企業の最終的なビジョンは、Web3.0(分散型ウェブ)のための決済インフラと未来のデジタルマネーを作ることだ。最近では、米ドルとステーブルコイン「UST」を交換できる「Kado Ramp」というプロダクトをローンチしている。
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同社が特化しているのは、ステーブルコインの利用を増やすプロダクトを開発すること。2021年11月には、DeFi(分散型金融)ウォレットを使って買い物ができるウェブサイト「Kado Pay」もローンチした。
このウェブサイトはテラのブロックチェーンを基盤にしている。今後はPhantomウォレットを統合して、ソラナ(SOL)のブロックチェーン上で発行されるステーブルコインUSDCにも対応する予定。Kado Payをマルチチェーン対応にしていくと述べている。
また、企業として複数のブロックチェーンに対応することを目指しており「近いうちにソラナやアバランチ(AVAX)、他のいくつかのブロックチェーンに対応する」とも説明した。
KadoのVince Dowdle共同創業者は、今回の発表に以下のようにコメントを寄せている。
仮想通貨ウォレットやNFT(非代替性トークン)電子市場、ゲームなどのアプリは、ユーザーがよりシンプルにお金を使えて、より容易にプロダクトを利用できる方法を望んでいる。
我々は、従来の金融サービスとDeFiをシームレスにつないでいきたい。
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また、Hashedのジェネラルパートナーは以下のようにコメントした。
テラのプロジェクトを早くから支援し、我々は分散型のお金が日常生活で有効的に利用されるのを見てきた。
Kadoは摩擦のない決済や商取引の体験を世界の消費者に提供することで、Web3.0の普及を加速させてくれるだろう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します