アーダー上にコミュニティ主導のNFTマーケットプレイスがローンチへ
アーダーエコシステム拡大中
アーダー(Ardor)、イグニス(Ignis)、およびネクスト(Nxt)チェーンを開発するスイスのブロックチェーン企業ジェルリダ(Jelurida)は4月22日、アーダーエコシステム内に「Unicorn.art」という新たなNFTマーケットプレイスがラインナップに加わることを発表。
コミュニティ開発者のSergei Chumak氏が運営するArdor.Worldが、クラウドファンディングにてNFTマーケットプレイスの開発資金を募り、アーダーエコシステムの開発者を支援するJeluridaがそれをサポートするという形で実現した。
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Jeluridaがスポンサーに
Ardor.Worldは、アーダーエコシステムの一部として、新しいブロックチェーンエクスプローラーや、ユーザーダッシュボード「Ardor.World Cabinet」の開発などに注力するプラットフォームだ。
Ardor.Worldのサービス内容としては、アーダー(Ardor)、イグニス(Ignis)、およびネクスト(Nxt)チェーンのソーシャルフィードや価格推移、それぞれのチェーン上におけるアセット取引履歴レポートなどを提供している。
Ardor.Worldが実施したクラウドファンディングにおいては、それまでArdor.Worldに寄付された額と同じ額を1週間ごとにJeluridaが寄付することを発表していた。
クラファン目標額を2週間で達成
こうしたJeluridaおよびコミュニティメンバーの助力により、当初5月30日までの達成目標額だった100万IGNIS(約180万円)が、わずか2週間で集まったことをSergei Chumak氏が報告。
これによりNFTマーケットプレイスとしてのUnicorn.artの開発が決定しており、今後はイグニスブロックチェーン上でNFTなどのデジタル資産を作成したり、それらを売買したりできるほか、イグニス上の資産作成者の評価を見ることなどが可能になるとのことだ。
またUnicorn.artでは独自トークン「UART」の発行もされており、マーケットプレイスでの有料広告を購入や各種手数料の支払い、NFT限定コレクションの購入などができるという。
その他の新機能も追加
上述のようなブロックチェーンエクスプローラーや、ユーザーダッシュボード「Ardor.World Cabinet」のようなコミュニティメンバーによる開発に加え、Jeluridaによるレポジトリの管理も開始された。
「Ardor library with Tools for Java Developers」と呼ばれる新機能は、各種リポジトリを他のアーダープロジェクトで共用することが可能となっている。
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