米JPモルガン、仮想通貨分析企業Ellipticの資金調達ラウンドに参加
シリーズCにJPモルガンが参加
英ロンドンの暗号資産(仮想通貨)分析企業Elliptic社は26日、昨年10月に実施したシリーズCラウンドに、米金融大手JPモルガン・チェースが追加投資家として参加したことを発表した。
シリーズCでは、投資企業Evolution Equity Partnersが主導し、SoftBankのVision Fund 2や大手仮想通貨投資企業Digital Currency Group、Wells Fargo Strategic Capital、SBIグループなども参加。JPモルガンはそのリストに入る形だ。
Elliptic社は仮想通貨・ブロックチェーンデータ分析企業で、ブロックチェーンを利用した犯罪分析に特化したサービスを米コインベースや英Revolut、サンタンデールなどの大手企業に提供。昨年5月に発生した米コロニアル・パイプライン事件に際しては、身代金受け取りに使用された仮想通貨ウォレットの特定に成功したなどの実績を持つ。
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今回、EllipticのSimone Maini CEOは発表で、「より強固な金融機関がこの分野に進出する中、これらの企業はいつ取引を実行させてもよいか、いつ介入すべきかを理解する必要がある」、「金融犯罪を阻止することは、単なる規制要件ではなく、倫理的な要件でもあり、安全なエコシステムは健全なエコシステムだ」と述べた。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します