Konvoy Ventures、Web3関連の新ファンド立ち上げ プレシードやシードラウンド、シリーズAラウンドに注力
Axie Infinityなどを支援する企業
ベンチャーキャピタルのKonvoy Venturesは6日、Web3(分散型ウェブ)などにフォーカスする新ファンド「Konvoy Fund III (KFIII)」を発表した。
KFIIIは、Web3領域のほか、医療や教育業界にも注力する予定。発表によるとプレシードラウンドやシードラウンド、シリーズAの資金調達に焦点を当てる計画だという。
同社は2018年以降、Konvoy Fund IとKonvoy Fund IIを通して、北米やヨーロッパ、東南アジアなどに拠点を構える計35社に支援を行ってきた。P2Eゲーム「Axie Infinity」やM2Eの「Genopets」、アバタープラットフォーム「Ready Player Me」などの資金調達ラウンドにも参加している。
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今回のKFIIIの設立によって、同社の運用資産は約370億円(2億7,000万ドル)に達する。また23年末までにチームを15人から20人規模に拡大する予定だ。
海外メディアBlockworksによれば、Konvoy VenturesのJackson Vaughanマネージング・ディレクターは新ファンドの立ち上げについて、以下のようにコメントした。
新ファンドは、(これまでとは異なる)地域だけでなく、新しいタイプの企業や技術にも焦点を当てることができる。世界が前例のない混乱を経験したこの(パンデミックという)時期から学ぶことがあるとすれば、私たちの前には、大きな機会が存在しているということだ。
増加するWeb3関連ファンド
仮想通貨市場が冷え込みを見せる中でも、ブロックチェーンやWeb3に関連したファンドは、世界各国で設立の動きが続いている。
5月末には、取引所バイナンスの元幹部らが、運用資産約130億円(1億ドル)のブロックチェーン関連投資ファンドを設立。また6月半ばには、L2/L3スケーリングソリューション「Immutable X」を開発する豪州発のImmutable社が、670億円(5億ドル)のWeb3ゲームファンドをローンチしている。
日本では、5月末に株式会社スタートトゥデイの前澤友作 代表取締役が、Web3及びメタバース(仮想現実)領域を専門とする、100億円規模の投資ファンド「MZ Web3ファンド」を組成したことを明らかにした。
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