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前澤友作氏、Web3・メタバースに100億円を出資へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3・メタバース領域のファンド

株式会社スタートトゥデイの前澤友作 代表取締役は27日、Web3及びメタバース領域を専門とする、100億円規模の投資ファンド「MZ Web3ファンド」を組成したことを明らかにした。

MZ Web3ファンドは、①Web3関連領域における事業を行う企業や団体、及び②VR/AR/xR等の技術を活用したプロダクトやサービスを提供する企業の、2つのカテゴリーに渡って投資していくという。

Web3 とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、アンチテーゼとして生まれた新しい潮流。ブロックチェーン技術などを基盤とした非中央集権的なインターネットを指す。主なユースケースには、仮想通貨ウォレットでアクセスできるdApps(分散型アプリ)やゲーム内アイテムをトークン化するNFT(非代替性トークン)などがある。

▶️仮想通貨用語集

投資ステージはプロジェクトの初期段階であるシート~アーリーステージで、チケットサイズ(投資金額)は数百万〜数億円。

また、MZ Web3ファンドは、株式投資だけでなく、NFTやトークン投資にも対応していく。さらに、審査通過後、1週間以内の払い込みを行うスピード対応を特徴とする。

このスタンスは、a16z(Andreessen Horowitz)やPolychain Capitalといった暗号資産(仮想通貨)市場の大手VCと同様。日進月歩で進化するWeb3の成長スピードについていくための業界標準となっている。

また、トークン投資とは、スタートアップが株式とは別にトークンを発行して投資家に分配する手段。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を使用して、グローバルで資金調達を行うことができるため、Web3企業の間で主流となりつつある。

トークンとは

イーサリアム等のブロックチェーン上で発行された仮想通貨。投資や特定のユーティリティ を使用するために利用できる、取引可能な資産。

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「わからない人」たちも巻き込む

MZ Web3ファンドは、新しい技術について「わからない人」たちも巻き込んでくことを強調している。メタバースやWeb3によって創出される様々な事業機会に多くの人々が参加できるよう、間口を拡げることを重視しているようだ。

事業の立ち上げ段階では仮想通貨や技術領域について専門家が助言し、投資先企業のプロモーションやマーケティングも支援していくという。

前澤氏は20年2月、個人資産をもとに総額100億円規模の投資をすることを目的に株式会社前澤ファンドを設立していた。「社会課題の解決」や「趣味の追求」を事業テーマに掲げる起業家や団体に対して出資しており、前澤ファンドの出資先は22年5月現在で16社となっている。

国内関連企業が仮想通貨・ブロックチェーン技術の専門ファンドを設立した事例として、株式会社gumi Cryptosがある。21年9月時点にgumi Cryptosは約30社に出資しており、株式とトークン投資の半々と報告されていた。当時、gumi Cryptos創業者の國光宏尚氏は、出資先の大半が海外企業であり、日本発でグローバルに展開するWeb3サービスが生まれにくい状況を問題視していた。

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