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國光氏が語る 近い将来、NFTゲームのバーチャル空間に「巨大経済圏」が生まれる理由【CONNECTV】

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

國光氏の長編インタビュー

上場企業gumi創業者の國光宏尚氏は8日、株式会社フィナンシェの代表取締役に就任したことを機に、幻冬舎が手掛ける暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーンメディア「あたらしい経済」とCoinPostの共同YouTube番組「CONNECTV」に出演。精通するNFTゲームの話やベンチャー企業への投資基準、仮想通貨・ブロックチェーン業界の今後の展望について語った。

本稿では、インタビューの一部を抜粋して紹介する。國光氏は、(元)上場企業経営者の中でも、特にイーサリアム・エコシステム(経済圏)のDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性資産)市場に詳しい有識者の一人としても知られている。

18年12月には、取引高・取引量・DAU(アクティブユーザー)で世界1位を記録した国産NFTゲーム「マイクリプトヒーローズ(My Crypto Heroes)」開発会社double jump.tokyo株式会社との資本業務提携をgumiのCEO(当時)として主導した。

関連:double jump.tokyoがgumiと資本業務提携、2億円を資金調達

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ファンドの投資基準は?

運用するVRファンドとクリプトファンドは、両方とも米サンフランシコベースだが、出資先でユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場スタートアップ企業)クラスまで成長したところは10ほどあった。

我々の投資コンセプトは明確で、ブロックチェーンであれば、ブロックチェーンならではのものを実現しているプロジェクトであること。

重要なのは、既存のデータベースを置き換えるものなのか、今までになかったイノベーションか。前者は10〜20%のコスト削減を求めたような合理的なサービスであるが、後者の方が、例えばビットコインなら「無」から数十兆円の市場規模になるなど”夢”がある。

特に第1号ファンドで注目している領域は、「金融、NFT(ゲームやエンターテイメント系)、周辺ツール」の3つ。

仮想通貨およびブロックチェーン技術に特化した投資ファンド「gumi Cryptos」で投資しているのは、約30社ある。半分がエクイティ(株主資本)で、半分がトークンだが、大半は海外企業であり、日本発で世界的に大成功するサービスが生まれてこないと本音は寂しい。

我々も、ただ投資するだけでなく、国内企業が世界的な成功を収められるよう一緒に切り拓いていければ。そしてそこで得た知見を、コンテンツ協会やJBA(日本ブロックチェーン協会)などでシェアしていき、日本全体で新たな産業を盛り上げていきたい。

関連:OpenSea、NFT市場の週間出来高が初の1000億円超え

成功したNFTゲームの理由は?

NFT版のDeFi(分散型金融)と呼ばれる「YGG(Yield Guild Games)」のような仕組みでは、保有するNFTを貸し出しして代わりに金利もらうサービスも出てきた。

関連:自律分散型NFTゲームギルド「Yield Guild Games」 大手VCのa16z主導で5億円を資金調達

時間はあるけどお金がないフィリピンやベトナムの農村などの貧しい人たちの間で、アクシー・インフィニティなどのNFTゲームが、生活費を稼ぐために大流行し始めている。DAU(Daily Active Users)は、実に100万人規模だ。

そんな彼らが、自分ではなかなか買えない高価なデジタル資産をYGGでレンタルして攻略できるようになり、そこで得た収益を貸した側に分配することで、Win-Winになれる。

世の中の”モノ”の価値は、基本原理としては「需要と供給」で決まるもの。これはNFTゲームでも同様。人気が上がれば、独自トークンの価値も上がる。価値が高まればユーザーもさらに集まる。

そういった意味で重要なポイントは、グローバルの大きな経済圏の中で、テクノロジーやイノベーションの最先端であり続けることではないか。

関連:NFTゲーム「アクシーインフィニティ」、取引総額1,200億円突破

NFTゲームで稼げる時代へ

ゲームの歴史の変遷は、ゲームセンターなどでお金を払ってゲームをする「Pay to Play」の時代から、ソシャゲなどの「Free to Play」の時代に移り変わってきた。

近年eSports時代になってプロゲーマーが誕生すると、視聴(鑑賞)することが主体の「Play for Watch」の時代に変わりつつある。そして今回、ブロックチェーン基盤のNFTゲームをしながら、そこで入手したデジタル資産でお金を稼ぐ「Play to Earn」の時代が訪れつつある。

昔は、両親から反対に遭い続けてたのが”ゲーム”という不遇な存在だった。その主な理由は、「時間の無駄」という先入観と、「将来お金にならない」からというもの。ただ、eSports時代で世の中の価値観が変わってきたのは、ゲームが職業になり得る時代になってきたということもある。しかしそれでも、現状ではごく一部のトッププロゲーマーや有名ストリーマーしか、本格的にはお金を稼げない。

NFTゲームでは、誰でも稼げる時代になる可能性がある。

例えば世界的に流行したサンドボックスゲームの「マインクラフト」で、時間をかけて”すごい家”を造っても、お金にはならない。でもブロックチェーン上のNFT(デジタル資産)であれば、「欲しい」という買い手が現れる可能性がある。今後は、どうぶつの森のようなゲームで色んなものを作ったり、モンスターハンターのようなゲームであれば、モンスターを狩って武器を作るようなことでも、資産化できるかもしれない。

現在のゲームはまだまだプリミティブだが、将来的にはVRと繋がって、全てのアセットがトレーダブルになって資産性を持つ可能性がある。メタバース(仮想世界)の中の武器屋、建築家、アパレルなどのデジタルなビジネスが生まれ得るだろう。決して遠い未来の話ではない。

Web3.0は、バーチャルワールドで新しい経済圏が生まれることになる。今は、その第一歩を踏み出した段階だ。

関連:機関投資家もメタバースに関心、27億円規模の仮想通貨関連ファンド誕生

フィナンシェの展望は?

フィナンシェとは

ブロックチェーンを活用した「新世代クラウドファンディング2.0」であり、プロジェクトやタレントをヒーローに見立て、売買可能な独自トークンを買って支援することができるサービス。

トークンホルダー限定のコミュニティ活動で、プロジェクト参加・協力、トークン保有量に応じた投票や成功時のリターン獲得の可能性が生まれる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

フィナンシェの場合は、クリエイター・エコノミーツールはファンが一方的に出すものだが、NFTやFTの場合、ファンの数をみんなで支援して増えていけば、トークン価格が上がってファンのメリットにもなり得る。クリエイター・エコノミーを活用していきたい。

クラウドファンディングとフィナンシェとの最大の違いは、資金を支援してトークンがもらえることで、応援したファンにメリットがあることだ。

当然新しい仕組みなので、法務確認を厳重にやりながら、規制に準拠したスキームを確立している。各国によって法律が異なりリスクもある。見切り発車ではなく、最初にコストが掛かったとしても法務確認をしっかりすることが重要。

今後は、シンガポール法人を活用した海外展開。そして、サービスの中・長期的な成長のためフィナンシェ自体の「プラットフォームトークン」発行も視野に検討している。ユーザーやプロジェクトを巻き込んだトークンエコノミーを作ることが重要だと感じている。

最終的には、「株式会社・個人」みたいな感じで、一人一人がトークンを発行できる世界を目指している。

関連:Flow主催「Unlocking Value from Crypto Networks」国内有識者がNFTやDeFi市場を語る

インタビュー動画

そのほか気になる話題が盛りだくさん。ぜひ動画の方でご覧ください。

●目次

0:33 フィナンシェCEOの就任背景

1:52 ブロックチェーンの今後

3:38 クリプト企業に対する投資の手応え

6:56 フィナンシェ今後の展望

8:43 業界発展のための課題

10:56 NFTビジネスのデメリット

14:24 メタバース(仮想世界)との融合

20:22 業界の潮流は

21:18 NFTゲームで成功した理由

27:01 暗号資産市場と今のフェーズ

37:26 規制とイノベーション

40:30 フィナンシェのサービス

43:06 クラウドファンディングとの違い

45:54 NFTサービスについて

46:34 フィナンシェのグローバル展開について

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