FTX、破産したVoyagerの顧客出金を支援へ
流動性を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所大手のFTXは23日、破産申請をしたVoyagerの顧客に出金支援を提供する提案を発表した。
Voyagerの顧客はVoyagerの破産に影響され、出金が止められている状況だ。FTXは提案で、Voyagerの顧客はFTXで口座を開設し、破産申請における資産の申立てに応じて現金を引き出すことができるようになると説明。
FTXの提案はVoyagerの破産申請を審理している裁判で承認される必要がある。FTX側は7月26日までにVoyagerからの最初の回答を求め、7月30日までに実行のための最終的な形になるような書類を目指したいと述べ、「できれば8月上旬には提案を通らせたい」とした。
FTXのサムCEOは提案について、「提案の目的は、仮想通貨ビジネスの破綻を解決するためのより良い方法、つまり、顧客が早期に流動性を得て資産の一部を取り戻せるような方法の確立を支援することだ」と語った。
サム氏とFTXの関連企業AlamedaはVoyagerの株主であり、破産によって大きな損失を被っている。同氏は19日に仮想通貨市場の環境を健全に保つことを目的として「ある程度、条件の悪い取引をしてもいい」と述べており、今回の流動性提供の提案はその企業救済の一環になる。Voyagerは先週、凍結している顧客資産の3.5億ドル分の出金解除に向けてを裁判所に要請した。
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