テスラがペーパーハンド
米最大手EVメーカーのテスラ社は20日、22年2Q(4月〜6月)に保有する暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の75%を売却したことを発表した。2Qレポートにて情報を開示した。
同社のバランスシートによれば、ビットコイン売却によってテスラ社は約1,300億円(9.36億ドル)の売上高を記録。保有残高は6月末時点で300億円(2.18億ドル)へと減少した。
テスラ社のビットコイン購入が判明したのは2021年2月。米SEC(証券取引委員会)への報告書類にて21年1月から2月の期間に15億ドル(2,000億円)相当のBTCを購入したことを開示していた。購入時の平均価格が約31,000ドルで、今回の平均売却価格は28,000ドル〜29,500ドルと見られる。
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その後、仮想通貨相場がピークを迎え、弱気相場に突入し、テスラ社は幾度か減損を計上したものの、相場が急落した21年5月時点には、イーロン・マスクCEOが売却しない姿勢を示唆した経緯がある。
Tesla has 💎 🙌
— Elon Musk (@elonmusk) May 19, 2021
なお、テスラ社の具体的な購入量は開示されていないものの、上場企業としてはマイクロストラテジーに次ぐ43,200BTCを保有していると予測されていた。
なお、マスク氏は今回の決算説明会で、将来ビットコインの保有量を増やす可能性も示唆している。
また、BTCを売却した理由については「新型コロナの感染拡大に伴う中国拠点の工場稼働停止と「再開時期の不透明性」に伴い、キャッシュポジションを最大化する狙いがある」と説明した。