フィナンシェ、IEO支援事業をスタート
価値算定やホワイトペーパー作成を支援
株式会社フィナンシェは29日、Initial Exchange Offering(IEO)支援事業の開始を発表。株式会社Lightと提携し、同社が発行を予定するPLMトークン(仮称)のIEO実施をサポートすることを公表した。
IEOとは、プロジェクトが開発・発行するトークンの資金調達を仮想通貨取引所が支援する仕組み。仮想通貨取引所がトークンの販売業務、多くの場合で上場までサポートする。
フィナンシェ社のIEO支援事業は、トークンエコノミーを設計するための支援などを提携企業に提供する。詳細な支援内容は以下の通りだ。
- トークンエコノミーの設計支援
- 新規暗号資産取扱申請関連資料(ホワイトペーパー、審査関連資料等)の作成支援
- トークン価値算定サポート
- 法務、会計、税務、ストラクチャー検討サポート
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配信アプリを提供する企業
今回支援対象となるLight社は、配信者と視聴者がリアルタイムで繋がれるライブ配信アプリ「palmu」を運営している企業。
アプリではファン自身がプロデューサーとなり、「次世代のタレントを共創する世界へ」を理念のもと、トークンエコノミー、DAO組織等を活用したWeb3(分散型ウェブ)サービスとなることが構想されている。
同社の金 靖征代表取締役は、今回の提携について以下のようにコメントした。なお、現時点ではPLMトークンの詳細などは発表されていない。
國光さんには、初期構想の段階からプロダクトの方向性やトークノミクスを含めた多面的なアドバイスを頂いており、その経緯からこの様なパートナーシップを結ばせて頂きました。
國光さんの国内外問わずのWeb3領域に関する様々な知識に限らず、フィナンシェ様の、コインチェック株式会社様にて発行予定のIEOプロジェクトのご知見を最大限にお借りさせて頂き、国内でのIEOをしっかりと着実に進めていければと思っております。
また、IEOをした後も持続的に伸びていく様なプロジェクトにするために、焦らずユーザーにとって価値のあるプロダクトになる様作り込んでいければと思っております。
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国内ブロックチェーン領域の第一人者
フィナンシェ社の國光 宏尚代表取締役は、以前からブロックチェーン領域に深くかかわってきたことで知られる。
過去には上場企業gumiを創業(現在は退任済)しており、これまでクリプト系ファンドで出資を進めてきた。21年9月には、連結子会社のgumi America, Inc.において、暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン事業に投資する1億ドル(約110億円)規模のファンドの組成を決議。
また現在は、フィナンシェ社として国内暗号資産(仮想通貨)取引所のコインチェックと協業する形で「フィナンシェトークン」の発行とIEO実施の準備を進めている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します