ビットコイン24000ドル前後で揉み合う、前週比では犬系コインの上昇目立つ
仮想通貨市況
16日の米株式市場では、ダウ平均は前日比239ドル(0.7%)高と5日続伸した。 懸念されていた小売り大手の決算が市場予想を上回って好感されたことも相場を後押しした。
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.49%高の24,000ドルと横ばい。
24,000ドル台では上値を重くしている。
9月15日から16日にかけて実施予定の「The Merge(ザ・マージ)」を控え、主要取引所が対応を表明している。
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米コインベースはマージ前後の不測の事態に備えた予防措置として、イーサリアム取引及びERC-20トークンの入出金を一時停止する。PoWフォーク(ETHPoW)の対応については、現時点で方針を保留した。
最大手取引所のバイナンスは、新規トークンとして誕生する可能性のある「ETHPoW」を取り扱う保証はないと表明。配布と出金に関する対応については改めてレビュー予定。
Arcane Researchによると、ETHの市場シェア(ドミナンス)は20%を超えた。2ヶ月前の14%から大幅に伸長した。
イーサリアムクラシック(ETC)にロックアップされた「Total Value Locked(TVL)」は、The Merge(ザ・マージ)を見越した需要により、7月に 158%以上増加した。
BTCマイナー情勢
パブリックマイナーの7月の売却量は6,200BTCに上ったが、これは6月の売却量の半分程度に留まる。テラ・ショックで市場の混乱を招いた今年5月には、ビットコインマイナーが生産量の100%以上を売却して懸念が強まった。
一方、7月の売却量でも2022年の中では2番目に高い数値であり、運用コスト捻出にあたりマイナーの財政難が続いていることを示す。
中でも、米ナスダック上場企業の仮想通貨マイニング大手Core Scientificや、Bitfarmsは苦境に立たされている。カナダのマイニング企業であるBitfarmsは今年6月、計3,000BTC(85億円相当)の売却を余儀なくされたことを発表した。
一方、「-2.35%、-1.41%、-5.01%」と7月に3週連続下落していたBTCマイニングのディフィカルティー(採掘難易度)は、8月4日に+1.74%の上昇に転じた。弱小マイナーの淘汰と入れ替わりが進んだことを示唆する。
アルトコイン相場
ドージコイン(DOGE)が前日比8.9%高、前週比19.4%高。芝犬トークン(SHIB)が前日比2.86%高、前週比30.1%高と大幅上昇した。ビットコイン(BTC)は前週比0.14%高、イーサリアム(ETH)は前週比2.08%高だった。
イーサリアムの反発を受け、過去の相場サイクルが喚起された可能性があり、ミームコインに投機的な資金が流入したものとみられる。DEX Screenerのデータによると、DOGEは過去24時間で1,500万ドルの取引高を記録した。
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