ブラックロック、米クラーケン子会社のビットコインインデックス採用へ=報道

規制準拠のビットコインインデックス

米資産運用大手ブラックロックは、米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンの子会社CF Benchmarksのビットコイン(BTC)インデックスを使用する計画であることが分かった。CoinPostの提携メディアThe Blockらが報じた。

The Blockは、CF BenchmarksのSui Chung最高経営責任者(CEO)から情報を入手。このインデックスは、ブラックロックが提供する仮想通貨の金融商品で利用する。ブラックロックは先月、米コインベースと提携したことやビットコイン投資信託の提供を開始したことを発表していた。

関連米ブラックロック初、ビットコイン投資信託を提供開始

投資信託とは

投資企業が投資家から集めた資金を一つにまとめて運用し、その運用成果を投資家に分配する金融商品のこと。

▶️仮想通貨用語集

CF Benchmarksは、英仮想通貨規制機関である金融行動監視機構(FCA)からベンチマーク運営の認可を得ている。同社は2019年9月、仮想通貨のインデックスプロバイダーとして初めてFCAの認可を取得したと発表していた。CF Benchmarksは、仮想通貨の発展には完全性の高い健全なインデックスが必要であると考え、幅広い金融商品で利用されるように事業を進めている。今回のブラックロックとの契約は、2021年から話が進められてきた。

Chung氏は今回The Blockに対し、「過去数カ月間で機関投資家の間で仮想通貨に対する関心が高まってきている」と説明。「以前はビットコインとイーサリアム(ETH)の区別もついていないと感じることもあったが、デジタル資産に対する理解も非常に進んでいる」と述べた。

また、CoinDeskに対しては「ブラックロックのビットコイン投資信託の提供は、仮想通貨が資産としてどれだけ成熟してきたかを示している」とコメント。そして「完全性の高いベンチマークの提供者として、資産運用者が適切に金融商品を評価できるようにし、新しい投資家の参入や資金の流入を促進していることを誇りに思う」と述べている。

なお、本記事執筆時点では、今回の内容に関する公式発表はまだ確認されていない。

ブラックロックの動向

公式ウェブサイトによると、ブラックロックの運用資産残高は、2022年6月末時点の換算で1,150兆円超。世界最大の資産運用企業とされるブラックロックの仮想通貨領域での動向は、これまでも大きな注目を集めてきた。

2021年4月には、「BlackRock Global Allocation Fund, Inc.」を通じて、ビットコインの先物取引を行なったことが判明。この時、米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物取引を行っていたが、CMEはインデックスの運用において、CF Benchmarksと提携している。

関連資産運用最大手ブラックロック、既にビットコイン先物を取引していたことが判明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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