BNBチェーン、新スケーリング技術「zkBNB」を発表
ブロックチェーンの拡張性向上へ
BNBチェーンは8日、新たなスケーリングソリューション「zkBNB」を発表した。
zkBNBは、ZKロールアップの技術を活用した独自ソリューションで、ブロックチェーンの拡張性を向上させることが導入の目的。zkBNBを活用すれば、アプリの開発者やユーザーはセキュリティを維持したまま、トランザクションの処理やファイナリティを速め、取引手数料を現在よりも下げることが可能になる。zkBNBはテストネットを2日にローンチしていた。
BNBチェーンは、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスとともに成長を続けてきたバイナンススマートチェーン(BSC)とバイナンスチェーンを組み合わせたブロックチェーン。バイナンスが今年2月、同社とBSCは別々の道を歩むとし、BNBチェーンの誕生を発表していた。この時、BNBチェーンの「BNB」は「バイナンスコイン」ではなく、「Build and Build」の略だと説明している。
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BNBチェーンがZKロールアップの技術を開発していることは以前から明らかになっていたが、今回の発表では「zkBNB」を紹介。zkBNBの開発はWeb3アプリに、安全で最新のインフラを提供するために行われている。コードはオープンソースで公開され、開発者は各ユースケースに合わせて、zkBNBの機能を拡張できるようになるという。
今回の発表では、zkBNBのテストネットを稼働させたことで、これから正式に、2022年末にメインネットをローンチできるように取り組んでいくと説明した。
zkBNBの概要
ZKロールアップを含む「ロールアップ」という技術は、イーサリアム(ETH)の拡張性を向上させる技術として広く知られている。ブロックチェーンは拡張性が大きな課題の1つとされており、ロールアップのような補強技術の開発が長期に渡って進められてきた。
ロールアップとは
メインブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーン(ブロックチェーン外)で処理することにより、ネットワークの混雑解消を図るスケーリング・ソリューションのこと。
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今回の発表では、zkBNBの一番の特徴は、BNBチェーンを構成する「BNBスマートチェーン」と同等のセキュリティを活用できることだと説明。zkBNBは、ゲームやNFT(非代替性トークン)など、Web3における全てのユースケースを対象にしているとした。
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具体的な数値としては、zkBNBが1秒間に処理できるトランザクションの数は5,000から10,000で、1億アドレスをサポートできると主張。手数料については「大幅に下げられる」と述べている。
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