メタバース結婚式、「ザ・サンドボックス」上で開催 アバターで誓いのキス

ザ・サンドボックスで結婚式

メタバース(仮想空間)ブロックチェーンゲーム「ザ・サンドボックス(SAND)」で17日、新郎新婦がアバターを使う「メタバース結婚式」が開催された。

結婚したのは、東南アジアで展開する音楽企業BandwagonのClarence Chan最高経営責任者(CEO)とJoanne Tham氏。会場には、70年代をテーマにしたディスコ「The Alkaff Mansion」を「ザ・サンドボックス」内に再現したワールドを使用した。

制作は、メタバース建築などを業務とするスタジオSmobler Studiosが担当。新郎新婦にも専用のアバターが用意され、来場者の前でアバターを使った誓いのキスを行った。

結婚式の進行は「ザ・サンドボックス」のSebastien Borget共同設立者兼COOが行い、イベント終了後は、現実世界で「リアル結婚式」が続行された。

今回のメタバース結婚式について、Smobler StudiosのLoretta Chen共同創業者は以下のようにコメントしている。

ClarenceとJoanneが、ザ・サンドボックス上でシンガポール初のメタバースウェディングを実現できたことに感激している。このプラットフォームでは、遠く離れた友人や家族、愛する人たちが、お祝いに参加することができる。(中略)今後、他のカップルがどんな結婚式を作り上げるかが楽しみだ。

ザ・サンドボックスは、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上に構築されたゲーム。プレイヤーは仮想空間で土地を購入したり、アイテムやゲームなどを自作したり、それを販売したりして楽しむことができる。

関連:「The Sandbox(SAND)」とは|主な特徴と将来性を解説

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。

▶️仮想通貨用語集

関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

唯一無二な結婚

Web3領域の技術を結婚式に活用する試みは、ブロックチェーンの普及が進むにつれて、様々な形態で行われている。

21年3月には米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースの従業員2名が、イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で結婚を記録した事例がある。

こちらの場合は、デジタルの結婚指輪をトークン化し、新郎と新婦のアカウントに指輪のNFT(非代替性トークン)を送付し合うことで「結婚式」を成立させるという形式で実施。

専用のトークン「Tabaat(ヘブル語で「指輪」を意味)」も発行された。新婦だったRebcca Rose氏は当時、バーチャル化された指輪の交換履歴はブロックチェーンに「永久に刻まれる」と言及し、二人のコミットメントの証(Proof of Commitment)が誰にでも見える状態にあると説明していた。

関連:米国の新郎新婦が「結婚指輪」をNFT化、イーサリアムチェーン上で永遠の愛を刻む

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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