OpenSea、システムエラーで「Azuki」を一時的上場廃止に

OpenSeaが即時対応

NFT(非代替性トークン)電子市場大手OpenSeaで30日頃、アニメアート系NFT「Azuki」が突如上場廃止になる事態が発生した。OpenSeaは1日、トラブルシューティングが完了し、コレクションの再上場が完了したことを報告した。

騒動の発端は9月30日、多くのAzuki NFTの出品者に対してOpenSeaから以下のようなEメールが届いたことから始まる。文面には、利用規約違反を理由にAzuki NFTが上場廃止になる旨が記載されていた。

出典:@BenjiSucher

Azukiプロジェクトサイドはこうしたユーザーの問い合わせにすぐに対応し、OpenSea側と連絡を取り合ったという。

一方、OpenSea側もこれに反応、問題の主な原因として信頼・安全フラグシステムに生じたエラーであると説明した。

同様の事案は22年6月にも発生している。ブルーチップ(優良銘柄)NFTコレクションである「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」の一部が一時上場廃止になった。

当時もOpenSeaは事実確認を行い、「問題は10分以内に解決され、影響を受けたすべてのアイテムの再上場が完了した。これが再び発生するのを防ぐための根本原因を特定した」と述べていた。

OpenSeaは現在、バグ(脆弱性)を発見・報告するホワイトハッカーに報奨金を支払う「バグバウンティ」を実施している。過去10日間には、プラットフォームのスマートコントラクトに2つのバグが発見され、ホワイトハッカーに2,890万円(20万ドル)の報奨金を支払ったことが明らかになっていた。

関連:OpenSea、バグ報告者2名に約3,000万円の報奨金を支給

Azukiとは

「Azuki」は、ロサンゼルスを拠点とする4人の匿名メンバー(Zagabond、2pm.flow、location tba、HoshiBoy)がメタバース構築を目指して立ち上げたブランド。10,000点のAzuki限定NFTの購入者は、「The Garden」のメンバーシップを取得できる。

OpenSeaの廃止騒動にもかかわらずAzukiのフロアプライスは前日比10%増となる9.97 ETHで推移している。CoinGeckoによれば執筆時点の時価総額は約99,700ETH(約1億8,000万円)だ。

9月23日には、Azukiの発行元Chiru Labsが、シリーズAの資金調達ラウンドで約42億円(3,000万ドル)を調達する予定であることが明らかになっていた。調達後、Chiru Labsの評価額は約420億円(3億ドル)から約570億円(4億ドル)になるとされる。

関連:人気NFT「Azuki」、42億円規模の資金調達を実施か=報道

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