18日朝の金融市場短観|NYダウ横ばい FTXの財務諸表「信頼性欠く」 タカ派米連銀総裁の発言
11/18(金)朝の相場動向(前日比)
- ビットコイン:16,694ドル +0.6%
- イーサリアム:1,203ドル -0.9%
- ソラナ:13.6ドル -4.9%
- チリーズ:0.24ドル +3.9%
- NYダウ:33,433ドル -0.36%
- ナスダック:11,087ドル -0.86%
- 日経平均:27,930円 -0.34%
- 米ドル指数:106.6 +0.34%
- 米国債10年:年利回り3.7% +1.99%
- 原油先物:81.9ドル -4.26%
- 金先物:1,763ドル -0.7%
暗号資産
伝統金融
今日のニューヨークダウ平均は小幅安。利上げの展望に関しては、タカ派と知られる米セントルイス連銀のブラード総裁は17日にインフレに対する「十分抑制的」な政策目標を達成するためには政策金利の水準をより高くする必要があると指摘。ターミナルレート(最終着地点)について最低でも5〜5.25%に引き上げるべきだと述べた。現在の政策金利は3.75~4.00%。ブラード総裁の発言などを受け、ドルは米国債利回り上昇に伴い買い戻された格好だ。
また、米中間選挙の結果に関しては17日に、野党・共和党は下院で過半数(218)の議席を獲得することが確実となり、多数派を奪還。共和党が下院で多数派となるのは4年ぶりだ。一方、上院選では民主党が主導権を維持する見通しで、議会はいわゆる「ねじれ」の状態になる。今後、バイデン政権や民主党が進める法案や、特には大規模予算案/財政措置が議会でとおりにくくなることが予想されており、インフレの伸び鈍化を期待する投資家に歓迎されているようだ。
CFRAリサーチなどによると、第2次世界大戦後に行われた19回の中間選挙後の12ヶ月間で、S&P500種はいずれもプラスのリターンを記録。JarvisLabsのデータによると、1962年以来のS&P500は平均として中間選挙までの12ヶ月の期間のパフォーマンスよりその後の6ヶ月と12ヶ月の期間のパフォーマンス両方が優れているという。
仮想通貨市場では、ソラナ(SOL)が17日夜一時急落。バイナンスを含む一部の取引所がソラナ版USDCとUSDTの対応を中止するとの噂が広まり警戒感が高まった。しかし、実際バイナンスのソラナ版USDCとUSDTの対応については一時的停止でありメンテナンス後に対応を再開した。一方、OKXの方はすでにソラナ版USDCとUSDTの入出金対応の選択肢を取り除いた。
FTX経営破綻に関連する動きについては、FTXトレーディングで新たにCEOに就任したジョン・J・レイ氏は17日、米東部デラウェア州の裁判所に提出した書類でサム前CEOの企業運営について「40年以上に及ぶ企業再生のキャリアにおいて、今回ほどの企業統治の完全な失敗は初めてだ」と指摘した。レイ氏は米エネルギー大手エンロンが経営破綻した際に清算の指揮を執った人物だ。(書類に関する詳しい記事はこちら)
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(17〜18日)FTX/アラメダ関連の主な動きは以下通り。
- バハマの清算人がFTXの管理上の重大な不正及びの不始末を指摘
- FTXの提出書類によると、JPMorgan ChaseやWells Fargo銀も影響を受けた可能性のある企業に含まれた
- Jump Cryptoが連鎖的破綻の可能性を否定
- CFTC委員がFTX破綻を受け、現物取引における管轄権を持たないことをあらかじめ強調
- ニューヨークマンハッタン連邦検事局が顧客を欺いたとしてサムとFTXに対する刑事告発を検討
FTX運用関連
関係者情報
規制動向
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さらに、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は17日、ビットコイン(BTC)を翌日から毎日1BTC購入していくと宣言。
関連:エルサルバドル大統領「ビットコインを毎日1BTC購入する」
仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)
- コインベース・グローバル|48.8ドル(-0.08%/-15%)
- マイクロストラテジー|173.8ドル(+2.6%/-0.7%)
- ライオット・ブロックチェーン|4.6ドル(-0.64%/-13%)
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