CoinPostで今最も読まれています

FTXの実態の一部が明らかに 新CEOが裁判所に書類を提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTXの問題点を指摘

破産申請した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの新CEOに就任したジョン・J・レイIII氏は、17日に米デラウェア州の裁判所に提出した破産申請関連の書類の中で、同社やグループ企業の状況を「完全な企業統治の失敗」と指摘した。

関連18日朝の金融市場短観|NYダウ横ばい FTXの財務諸表「信頼性欠く」

レイ氏はこれまで40年以上事業の再構築に携わってきたが、今回のような状態は見たことがないという。信頼できる財務情報がなく、システムの完全性や規制の監督が欠如していると指摘。そして企業の管理は、経験が不足した、問題のある可能性がある少数の人々によって行われていたと説明し、前例がない破綻だと述べている。

関連仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

FTXの破産申請に合わせ、サム・バンクマン=フリード前CEOの後任となったレイ氏は、米エネルギー企業エンロンなどの破産を監督した経験を持つ。

今回の書類では、CEO就任以降、ブロックチェーン分析企業Chainalysisやサーバーセキュリティ企業らの専門家とも協力し、債務者の資産の確保などに取り組んでいると説明。そして、米商品先物取引委員会(CFTC)や米証券取引委員会(SEC)を含む規制機関や政府機関らからの多くの質問にも対応できるように取り組んでいるとした。

関連米検察当局、FTX破綻を捜査中

その他の問題点

レイ氏は今回の書類の中で、多くの問題を指摘。FTXのグループ企業は、適切な記録やセキリティ管理などが欠如していることに加え、許容できない経営慣行で運営されていたと説明している。

世界のグループ企業の秘密鍵や極秘データにアクセスするために安全性の低いメールアカウントを使用していたり、顧客資産の悪用を隠すためのソフトウェアを使っていたりしたと主張。他にも姉妹企業のアラメダリサーチが、FTX.comの自動清算から免れるような仕組み(ゴッドモード)も導入されていたという。

また、書類ではアラメダリサーチの財務状況も公開しており、約5,700億円(41億ドル)がサム氏らに貸し出されていたことも記載した。このうち、サム氏自身は約1,400億円(10億ドル)を受け取っており、この点について顧客資金を横領していた可能性も指摘されている。

さらに、今回の書類で、JPMorganチェースやWells Fargo、Bank of Americaも影響を受けた可能性のある銀行という項目に含まれている。

関連FTXに集団訴訟 大谷翔平や大坂なおみら広告塔も対象に

関連FTXとは |主な特徴とサービスを徹底解説

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/30 火曜日
15:15
bitFlyer、トラベルルール導入に伴う対応内容を発表
国内大手の仮想通貨取引所であるbitFlyerは、「トラベルルール」の導入に伴う対応策を公表した。MetaMaskなどの仮想通貨ウォレットは今後も利用が可能だが、国内で送金や預入が可能な暗号資産交換業者としては、Coincheckだけという状況が生じる格好だ。
15:07
群馬県沼田市、歴史文化保全のためNFTアート返礼品の「ふるさと納税」受付開始
群馬県沼田市は、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクやCoinBestと提携し、「ガバメントクラウドファンディング」を利用したNFTを返礼品とする寄付金の受付を開始した。
13:50
米債務上限合意で仮想通貨業界に朗報 マイニング増税案は見送り
バイデン米大統領と共和党のマッカーシー下院議長は、連邦政府の債務上限引き上げで最終合意に達し、米国政府によるデフォルトが回避される運びとなった。合意を反映した法案では、マイニング企業に対する新たな課税提案は阻止され、仮想通貨業界にとっては朗報となった。
13:20
BNBチェーンNFT市場Tabiが14億円を調達
BNBチェーンに注目したNFTマーケットプレイスであるTabiは、大手Web3企業Animoca Brandsが主導するエンジェルラウンドで約14億円の資金調達を果たしたと発表した。また、コミュニティ向けの報酬プランを5月29日からスタートさせている。
12:29
ソーシャルとライフスタイルの融合「BOOOST」 旅行先でトークンを貯めて大切な人に会いに行こう
徒歩や車移動といった日常生活とソーシャルアプリを融合させたweb3アプリ「BOOOST」利用のメリットを初心者向けに解説。 旅行先で暗号資産(仮想通貨)トークンを貯めて、友達と交流を図ることができます。
12:28
ビットコインは上昇一服、米債務上限法案の行く末見守る
米債務上限問題を巡り基本合意に達したとの報道を受け買われたビットコインは30日までに上昇を一服した。議会で可決するまで史上初のデフォルトリスクが燻っており、米債務上限法案の行く末を見守るため様子見基調が根強いか。
12:05
Geminiら、米SEC提訴の棄却を求める申し立て
米国の仮想通貨取引所であるGeminiと、融資企業の Global Capitalが米証券取引委員会が起こした訴訟の却下申立書を提出したことが、裁判所の公開文書を通じて明らかになった。訴訟の却下申立書が認められた場合は、訴訟は棄却される。
11:35
Bybit、カザフスタンで仮想通貨事業の原則的な承認を取得
ビットコインなどを扱う仮想通貨取引所Bybitは、カザフスタンで事業について原則的な承認を得たと発表。規制整備の進む同国から旧ソ諸国へサービスを展開していきたいと述べた。
10:50
エヌビディア、AI向けのスパコン発表
エヌビディアは、AIのためのスーパーコンピューターDGX GH200を発表。ゲーム領域などでの活用を想定しており、Google Cloud、メタ、マイクロソフトといった大手企業も利用する予定だという。
10:03
オアシス(OAS)、SBI VCトレードに上場へ
ゲーム専用ブロックチェーンプラットフォーム「Oasys」のネイティブトークン「オアシス(OAS)」の上場が、国内の暗号資産取引所SBI VCトレードにて確定したことが明らかとなった。予定上場日は5月31日、OASトークンの国内での取り扱いは、bitbankに次いで2つ目の取引所となる。
10:00
ロシア、国営仮想通貨取引所の設立計画を取り下げ=報道
ロシアは国営の仮想通貨取引所を設立する計画を取り下げたと伝えられる。その代わりに民間の仮想通貨取引所規制などに関する実験的な法的体制を導入することを検討している。
07:30
デジタル円、日銀がパイロット実験
日銀は、CBDCに関する実証実験の概念実証フェーズ2の結果報告書を公開。概念実証では、分散型台帳技術との連携も想定している。一般的に分散型台帳技術には、ブロックチェーンが含まれる。
05/29 月曜日
14:35
JPモルガン、金融系AI(人工知能)「IndexGPT」の商標登録を申請
米JPモルガンは金融システムに活かすための人工知能「IndexGPT」の商標登録を申請した。株指数の作成や投資コンサルティングなど様々な金融サービスに使うことを念頭に置いている。
13:25
JPモルガンのアナリスト、ビットコインが45000ドルに達する可能性を指摘
JPモルガンのアナリストは顧客向けの相場予想で、暗号資産(仮想通貨)ビットコインが45000ドル(630万円)に到達する可能性を示唆した。
12:31
中国北京市、Web3産業の政策支援強化へ 年20億円以上の投資計画 
中国北京市の科学技術委員会は、Web3イノベーションの開発をテーマとした白書を発表。北京市がWeb3産業育成のため政策支援を行っていくと述べた。朝陽区は毎年20億円以上を投資する計画だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア