分散型ストレージ「Filecoin」、イーサリアム互換の仮想マシンをローンチ

独自の仮想マシンをローンチ

分散型ストレージネットワークのファイルコイン(FIL)は14日、独自の仮想マシン「Filecoin Virtual Machine(FVM)」をメインネットにローンチしたことを発表した。

これでファイルコインのブロックチェーンがスマートコントラクトに対応し、オープンなデータエコノミーの可能性を大きく解放できるようになると説明。FVMは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)と互換性を持つ。

仮想マシンとは

1台の物理的なコンピューターの中に作られた「仮想コンピューター」のこと。ソフトウェアを使って再現される疑似的なコンピューター環境を指す。例えば、macOSのコンピューターの中でWindowsOSを動かしたい時に、仮想マシンを利用する。

▶️仮想通貨用語集

ファイルコインはデータエコノミーを支えるL1ブロックチェーン。今回の発表では、FVMのローンチでL1ブロックチェーンとしての地位を高めることができると主張した。現時点で多くのWeb3プロジェクトがサービスを向上させるために、FVMに対応することを表明しているという。

ストレージネットワークであるため、NFT(非代替性トークン)のデータ保存などにスマートコントラクトを利用できるというメリットがあるが、FVMのユースケースは、金融、クロスチェーン取引、ID管理など幅が広い。FVMはイーサリアムやポリゴン(MATIC)のような主要なチェーンとの接続を可能にする。

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例えば、他のチェーンのdAppsを利用するユーザーが、データストレージなどのファイルコインのサービスに容易にアクセスしたり、ファイルコインのサービスの料金を支払ったりすることも可能。DeFi(分散型金融)の金融アプリが、FILトークンにアクセスすることも容易になる。

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FVMに対応するというDeFiプロジェクト「Sushi」のJared Grey CEOは、以下のようにコメントを寄せた。

Sushiswapのユーザー体験を向上させるために、FVMのスマートコントラクト機能を利用できることを嬉しく思う。

FVMはDeFiの新たな領域を解放し、ユーザーに革新的で効率性の高いソリューションを提供してくれるだろう。

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その他のユースケース

FVMのスマートコントラクトが利用できるようになることで、分散型のデータ管理だけでなく、決済や資産管理などに新しい可能性をもたらすことが期待される。

こういった期待が寄せされる具体的なユースケースは動画制作、ライブストリームのストレージ、SNSのデータ保存、ゲームなどの領域。また、AI開発へのデータ提供を収益化することも可能だ。

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ファイルコインに対応するBraveブラウザを開発するBrave SoftwareのBrian Bondy共同創設者は、FVMは分散型Webに新たな可能性をもたらすだろうと評価した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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