債務上限交渉進まず 米国株続落、エヌビディアは時間外で急騰|25日金融短観
5/25(木)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:32,799ドル -0.7%
- ナスダック:12,484ドル -0.6%
- 日経平均:30,682円 -0.8%
- 米ドル/円:139.3 -0.1%
- 米ドル指数:103.8 +0.3%
- 米国債10年:年利回り3.74 +1.3%
- 金先物:1,959ドル -0.7%
- ビットコイン:26,389ドル -2.9%
- イーサリアム:1,804ドル -2.6%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウ・ナスダック
本日のNYダウは−255.5ドルと大幅に続落。ナスダックは−76ドルで取引を終えた。米債務上限の交渉について未だ具体的な合意がなく膠着状態が続いている。
米債務問題の進捗
ブルームバーグ・エコノミクスによると、「長引く交渉の行き詰まりは米経済に悪影響をもたらすだろう。しかし、合意がまとまっても犠牲を伴うものになる」として、最終的な合意で想定される歳出削減では最大57万人が失業になり、観測が高まっているリセッション(景気後退)が深刻化する可能性があると指摘した。
今回の債務上限引き上げの交渉では歳出削減をめぐる財政問題で両党の意見が大きく分かれており、マッカーシー下院議長は24日協議終了後に「状況は幾分好転している」として債務不履行を回避するための交渉妥結に依然として楽観的な見解を示した。
一方、イエレン財務長官は24日に政府が支払いを続けるための資金が6月1日にも枯渇する可能性があると改めて警告し、現在ストレスの兆候が市場に表れ始めていると指摘した。
引き上げ交渉難航を受けて財務省短期証券の利回りは急伸し6月1日満期の財務省短期証券は一時7%を上回る場面があった。
JPモルガンは2011年債務上限交渉における金融市場の値動きチャートを公開した。合意前の6ヶ月、1ヶ月、合意後の1ヶ月、6ヶ月後という範囲となる。
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ドル円
米デフォルトリスクなどからの逃避需要が続いており、ドルは対円で1ドル=139円48銭と、昨年11月30日以来の高値を付けた。
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FOMC議事要旨
5月2、3両日に開催された米FOMCの議事要旨は24日に公開され、インフレ抑制への追加利上げの必要性を巡り参加者の見解が分かれたこと明らかになった。
特に新たな材料ではなく、議事要旨ではデータ依存のアプローチを強調し年内利下げの可能性は低いという。
一方、パウエル議長は先週、過去14カ月間にわたる利上げの遅行効果や金融安定性への懸念を理由に、6月(15日)の利上げ停止はあり得るとのシグナルを送った。
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経済指標
- 5月25日21時30分(木):米1-3月期四半期GDP個人消費(改定値)
- 5月26日21時30分(金):米4月個人消費支出(PCEデフレーター)
- 5月29日(月):米国市場休場
- 6月1日21時15分(木):米5月ADP雇用統計
- 6月1日22時45分(木):米5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
- 6月1日23時(木):米5月ISM製造業景況指数
米国株
IT・テック株の個別銘柄の前日比:NVIDIA-0.4%、c3.ai+2.5%、テスラ-1.5%、マイクロソフト-0.4%、アルファベット-1.3%、アマゾン-1%、アップル+1.5%、メタ+1%。
NVIDIA時間外急騰 強気見通し
米大手GPUメーカーのエヌビディアの株価は25日の時間外取引で一時38%急伸し、時価総額が1兆ドルへと近づこうとした。世界の時価総額ランキングでエヌビディアは6位に位置する。
引け後に発表された第1四半期(2-4月)の売上高では過去5年間で最も大きな差で市場予想を上回った結果となったが、FRBの継続的な利上げなどのマクロ環境を背景に需要急減するパソコン部品がGPU事業に打撃を与え、売上高全体の重しとなり、前年同期比13%減の71億9000万ドルとなった。
一方、生成AIが急激に普及しつつあるトレンドを受けて5-7月(第2四半期)売上高見通しでは約110億ドル(約1兆5300億円)としており、平均予想の71億8000万ドルを大幅に上回った。強気な見通しは好材料となった格好だ。
ブルームバーグなどによると、同社のジェンセン・フアンCEOは発表資料で「1兆ドル規模の世界のデータセンターの導入済みインフラは、一般目的からコンピューティング加速に移行していく」と指摘し、AI向けを含むデータセンター用半導体の需要が急増する中で「供給を強化している」と述べた。
仮想通貨関連株連れ安
- コインベース|58.3ドル(-1.2%/+2.7%)
- マイクロストラテジー|284.4ドル(-1.6%/-1.3%)
- マラソン・デジタル|9.4ドル(+1.1%/+2.7%)
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