来年11月までにビットコインの過去最高値到達を予想、半減期や米大統領選が上昇要因に|VanEckレポート
半減期・市場サイクルに基づく見方
米資産管理大手のVanEck社は7日、暗号資産(仮想通貨)市場の2024年の予測レポートを発表した。2024年の下半期までには、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)が大きな変動を経て、過去最高値(1BTC=69,000ドル)へと上昇する可能性が高いとの見方が示されている。
この上昇に影響を与える要因の一つは、4年周期で訪れるビットコインの半減期が2024年4月頃に予定されていることだ。VanEckは、第4回目の半減期が問題なく完了すると見ており、その後の数日から数週間でビットコインは、48,000ドル(約690万円)を超える価格まで上昇すると予想している。
この価格は、2022年4月に形成されたヘッド・アンド・ショルダー・パターンのネックラインに相当し、これを超えることは新たな強気サインと解釈される可能性がある。
また、半減期に伴い、コスト面で有利なマイナー、特にCleanSpark(CLSK)とRiot Blockchain(RIOT(はパフォーマンスを高めると予想される。VanEckは、半減期後に少なくとも一つの上場マイナーが年末までに10倍の価値になると見ている。
半減期とは
ビットコインの半減期は約4年ごと、または21万ブロックごとに発生し、マイニング報酬が減少することでBTCの発行ペースを鈍化させ、資産価値の増加を促す可能性がある。次回、4回目となるビットコイン半減期は2024年4月18日前後に予定されており、マイニング報酬は現在の6.25 BTCから3.125 BTCに削減される。
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米国大統領選挙後に過去最高値に到達
さらに、金融政策にも影響を及ぼし得る「米国大統領選挙」がこの年の11月に予定されており、高いボラティリティと政治的変化が予想される。
VanEckは、ビットコイン・マイニング産業に反対するグリーンロビーの活動が否定される証拠が増えていると指摘。さらに、共和党のドナルド・トランプが票を獲得し、大統領に返り咲く可能性があるとしている。
この政治的変化が、仮想通貨に反対姿勢を示すSEC(米証券取引委員会)ゲーリー・ゲンスラー委員長の規制アプローチに変更を促すとの機運が高まり、ビットコインの価格は11月に過去最高値を記録すると予想されている。これは特定のパターンをくり返す市場サイクルに基づいており、2020年11月のビットコインのブレイクアウトが2017年11月のトップからちょうど3年後に起こったことと重なる。
最後に、ビットコインが来年12月に1BTC=10万ドルに達した場合、サトシ・ナカモトが「タイムマガジン」の「今年の人」に選ばれるという大胆な予測もされている。
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