現金やポケカなど貴重品専門輸送の米ブリンクス、Web3保管大手ビットゴーと提携 トークン化エコノミーに備える

Brink’sのWeb3展開

1859年創業で、現金や貴金属の保管および装甲トラック運搬を手掛ける米Brink’s(ブリンクス)社が、暗号資産(仮想通貨)保管会社BitGoへの戦略的投資および提携を行ったことが明らかになった。海外仮想通貨メディアThe Blockによると、取引の詳細は公表されていないが、両社の取締役会構成に変更はないという。

Brink’sはこのパートナーシップを通じて、BitGoの物理的保管と物流のプロバイダーとなる。近年、仮想通貨企業が顧客の代わりに数千億円相当の仮想通貨を投資する中、断片化されたマスターキーや物理ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)のバックアップが必要とされ、Brink’sがこのサポートを担う見込み。

さらに、RWA(現実資産)のトークン化のトレンドに備えた動きでもある。実際、Brink’sは、コレクターズアイテムをトークン化したNFTマーケットプレイス「Courtyard」と提携し、ポケモンカードなどの安全な保管を担当している。

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BitGoの副社長、ベイラー・マイヤーズ氏は、「多くの資産がデジタルトークナイゼーションされる可能性がある中、Brink’sとの提携は戦略的な決定だった」と述べた。そして、「Brink’sは今後もデジタル資産分野にリソースを投入していくだろう」と付け加えた。

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BitGoとは

BitGoは、50カ国以上に1,500以上の顧客を持つWeb3の主要な保管会社である。Brink’sのデジタル資産マネージャー、ザック・マッケンナ氏は、「デジタル化が進む世界で、物理的セキュリティと物流の世界的リーダーであるBrink’sが、デジタル資産のセキュリティと保管のリーダーであるBitGoとの提携は、自然な流れである」と述べた。

BitGoの強力なブランド評判、市場での地位、デジタル資産業界での長年の成功実績により、急速に成長しているブロックチェーン環境における当社の存在感が強まるだろう。

BitGoは2023年8月にシリーズCラウンドで1億ドルを調達、企業評価額は17億5000万ドル(約2500億円)。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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