50000ドル台で揉み合うビットコイン、イーサリアム先物市場に過熱感も
マクロ経済と金融市場
前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比145ドル(0.37%)安、ナスダック指数は130ポイント(0.82%)安で取引を終えた。
東京株式市場は、前場の日経平均株価は前日比14.5円安となった。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比0.7%高の1BTC=51,567ドルに。
主要アルトではイーサリアム(ETH)が2.8%高、XRPが1.4%高、ソラナ(SOL)が3.2%高となった。
Michaël van de Poppe氏は、大衆心理と逆にいきやすい相場の性質に言及。「市場心理(センチメント)はオーバーシュートしやすく、往々にして間違っていることが多い」と指摘し、この後調整局面に入った場合、調整幅は最大40%に及ぶ可能性があるとしている。
資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、先週の上場投資商品(ETP)への資金の純流入は、24億5,000万ドルと記録的な数値となった。
この内99%が、米国で上場したビットコイン現物ETF(上場投資信託)などによるものだ。ブラックロックとフィデリティのビットコインETFが突出しており、先週の流入分の実に23億ドルを占めている。
流入額が加速する中、グレースケールの投資信託「ビットコイントラスト(GBTC)」の流出額は6億2,300万ドルと以前より勢いを弱めたことも相場的にはポジティブだろう。
これに伴い、運用資産額も2021年12月の強気相場水準に戻っている。
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アルトコイン市場
23年12月初旬以来続伸中のイーサリアム(ETH)であるが、CryptoQuantのアナリストは、先物市場の過熱感を指摘した。
ボラティリティ(価格変動性)上昇要因のOI(未決済建玉)が、過去2年間の最高水準に達しているという。OIが溜まると価格の下落時にロスカット(強制清算)の連鎖が発生しやすい。
ETH価格の上昇の背景には、レイヤー2の取引手数料削減を目的としたイーサリアムのDencunアップデートが今年3月に控えていることや、イーサリアム現物ETFの承認期待がある。
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投資会社バーンスタインは調査報告書で「イーサリアムETFは今年中に承認される可能性が高い」と指摘しており、今年5月までの承認確率を約5割と見立て、12ヶ月以内の承認を確実視する。
イーサリアムETFの申請書についてはブラックロックやフィデリティを含む大手資産管理会社が米SEC(証券取引委員会)に提出している。
その他の銘柄では、Ronin(RON)基盤のピクセルアート風ブロックチェーンゲームであるピクセル(PIXEL)が高騰した。最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスへの上場、およびバイナンスローンチプールでの取り扱い発表などが材料視されたものと見られる。
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