- イラン中央銀行は仮想通貨を認めない
- イランの中央銀行が2月にビットコインを公式通貨として認めたことおよびビットコイントランザクションを促進していることを一切否定しました。
- 国による自身のコインの作成
- イラン以外にも、ベネズエラやハンガリーも自身のデジタル通貨を発行しています。
中央銀行当局による仮想通貨市場の禁止に関わらず、イランは実験的コインの開発計画を進める
イランの中央銀行がマネーロンダリングに対する恐れから国内銀行による仮想通貨の取り扱いを禁止しました。
それに加えイランは、オープンマーケット為替相場を正式に統一し、銀行外での両替を禁止しました。
経済制裁の再発動の恐れが漂う中これらの規制措置は、リアル(イランの国内通貨)が最安値になっている時に行われました。
米国大統領ドナルドトランプ氏は5月12日までにイランに対する経済制裁を復活させるかどうかを決めるようです。
もし復活した場合、2015年のイランと米国を含む6大勢力との間の協定に厳しい打撃を与えることになります。
これにも関わらず、イランの情報通信技術大臣Mohammad Javad Azari-Jahromi氏(以下 Azari-Jahrom氏)は銀行の規制によって政府の仮想通貨計画が影響を受けることはないと述べました。
「中央銀行による禁止令は国内開発においてのデジタル通貨の利用を禁止するわけではありません。計画の進捗確認がされる合同会議において、実験的モデルの準備ができたことを発表しました。」
この発表は、2月に郵政銀行が専門家とともに実験的な仮想通貨モデルに力を入れていくというAzari-Jahromi氏のツイート後のことでした。現在そのモデルが調査そして承認される体制は整っているようです。
中央銀行は仮想通貨を認めず
イランの中央銀行が2月に、ビットコインを公式通貨として認めたことおよびビットコイントランザクションを促進していることを一切否定しました。
銀行はさらにイラン国民に対し、(金融資産を失う可能性があることから)不安定な仮想通貨市場における投資の高いリスクについて警告しました。
中央銀行は他の機関とともに国内のデジタル通貨の利用を管理そして防止するシステムを開発していくようです。
中央銀行はデジタルコインを以下のように説明しています。
「デジタル通貨の激しい変動に加え、ネットワークマーケティングおよびネズミ算的に拡大した競争的なビジネス活動により、これらの通貨の市場は信頼を失い、危険とみなされるようになりました。」
国が自身のコインを作成
財政妨害を回避するために自身のデジタル通貨を作る国はイランが初めてではありません。
今年のはじめに、ベネズエラは南アメリカの国の石油備蓄によって支えられている自身のコイン(ペトロ)を実装しました。
ヨーロッパの最新のデジタル通貨コロナ(ライトニングネットワーク上で扱われ、他の競争者よりも安定、安全、そして安価であると言われている)はハンガリーのブダペストで実装されました。
イランに対する制裁は2015年に行われた西洋諸国との核取引以前ほど重くはないですが、それでも国の大部分はVisa、Mastercard、そしてPayPalなどの大手国際決済ネットワークからは遮断されています。
アフリカでは経済的行き詰まりにより、仮想通貨が提供する分散型決済方法がより魅力的になっています。
幸運にも、従来の銀行当局が認めていなくともイランの政府は仮想通貨を認めているようです。
Iran Is Moving Ahead With Local Cryptocurrency Development Despite Crypto Ban
April 30, 2018 by Thomas Delahunty
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