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量子コンピュータvsビットコイン 1BTCをかけた解読コンテスト開催

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「QDay Prize」開催

ビットコイン(BTC)ネットワークは楕円曲線暗号(ECC)で保護されているが、量子コンピュータの発展により新たな脆弱性が浮上。2024年に設立された量子研究企業「Project 11」は、量子コンピュータを使用してビットコインの簡易版暗号を解読することに成功したチームに1BTC(約1200万円)を贈るQDay Prizeコンテストを17に開始した。このコンテストは2026年4月6日まで開催され、1〜25ビットのECCキーを対象としている。

Project 11のアレックス・プルーデン氏は「ビットコインを破壊しようとしているのではなく、量子コンピュータが小規模なキーでも解読できるなら今から準備が必要だ」と述べている。従来のコンピュータではビットコインの256ビット暗号を解読するのに何世紀もかかるが、量子コンピュータはショアのアルゴリズムを用いれば理論上数分で可能になる。これにより秘密鍵の漏洩や署名の偽造、ウォレットからの資金流出などのリスクが現実味を帯びてきた。

この脅威に対して、ソラナは今年初めに量子耐性のあるハッシュベースの署名を使用した「Winternitz Vault」をリリース。イーサリアムの創設者ヴィタリック・ブテリン氏も量子耐性のあるハードフォークを提案している。一方、ビットコインはまだ具体的なハードフォーク計画を発表していないが、Project 11のようなイニシアチブがコミュニティの準備を促している。

関連:量子コンピューターvs暗号資産、 ソラナ開発者の新提案を専門家がわかりやすく解説

ビットコインホワイトペーパーで引用されたサイファーパンクのアダム・バック氏は4月18日のトリノでのイベントで、量子コンピュータの圧力により、ビットコインの匿名創設者サトシ・ナカモトが生存しているかどうかが明らかになる可能性を示唆した。バック氏によれば、将来的に量子コンピュータがビットコインの暗号を脅かすようになれば、保有者は資産を量子耐性のあるアドレスに移動させる必要があるという。

バック氏は現在の量子コンピュータはまだビットコインの暗号に対して信頼できる脅威ではないが、「おそらく20年後」には脅威となる可能性があると推測。脅威が現実のものとなれば、ビットコインコミュニティは古い脆弱なアドレスを廃止するか、それらの資金が盗まれるのを許容するかという選択を迫られることになる。

この問題に対応するため、ビットコイン開発者のアグスティン・クルーズ氏は4月4日、「量子耐性アドレス移行プロトコル」と呼ばれる新提案を公開した。これは古いタイプのビットコインアドレスから新しい安全なアドレスへの資金移動を強制するもので、一定期限までに資金を移動させなければ送金ができなくなる仕組みとなっている。

関連:ビットコイン開発者 量子コンピュータ対策のハードフォークを提案

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