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国際送金が抱える5大リスク、RippleNetの作用と目的を漫画で解説!

ご無沙汰しております。トシ君(@cryptosshi)こと、四條寿彦です。

今回の記事では、ビケルマンさん(@BK_Black_white)にご協力を頂いてRipple Netの中身について、簡単にご説明していきたいと思います。

前回の記事はこちら
前回の記事では、XRPのライバルになりうるSWIFTやリブラとの比較について検証しています。その上でお伝えできるXRPの長所について紹介しているので、ぜひご覧ください。 SWIFT新システムの登場はXRPの危機? その疑問、てにったーが答えます|XRP Meetup Japan

世界中に眠っているお金はなんと27兆ドル!

最初の記事でご紹介させていただいた通り、Ripple NetとはRipple社が販売しているエンタープライズ向けの製品を使用した送金ネットワークのことを指します。 この送金ネットワークによって、今までの(SWIFTを使用した)送金よりも効率的に送金業務を完了する事が出来ます。

前回のてにったーさんの寄稿記事で書いてあった事に加え、今までの送金にかかるリスクを簡単にまとめると、以下のようになります。

基本的な表の作成
リスクの種類 リスクの内容
①時間的リスク 国際送金に数日かかる。
②金銭的リスク 不透明で多額な手数料。
③人為的リスク 送金ミス、ハッキング被害。
④ノストロ口座 死蔵された大量のお金。
⑤カウンターパーティリスク 利用中に関係企業が潰れないと信用するリスク。

今までの国際送金は目的の銀行までの両替ルートを調べながら行い、また人が行っているものだったので時差による営業時間の差があり、何日もかかってしまいます。

ルートを調べながら行っているため、いくつの銀行を経由するか不透明な上、時間がかかる故に為替変動リスクを視野に入れた多額の手数料が取られてしまいます。 そして未だに5%程度の送金ミスがあり、その中にはハッキングによって他人に奪われてしまうケースもあります。

ノストロ口座に入っているお金は両替の為だけに死蔵されていて、通貨としての真価を失ったまま眠っているお金が世界中に27兆ドルあると言われています。 送金中に送金に関わる銀行や送金業者が経営破綻してしまえば、送金しているお金は返ってきません。銀行を利用しているということは、その銀行が潰れないということを信用し続けている事を意味します。

簡単に書いただけでもこれだけのリスクを負いながら行っている今までの国際送金。これらを打破する為にRipple Netは存在します。ではRipple Netではどのように解決しているのか、ビケルマンさんのイラストを参照しながら見ていきましょう。

信頼関係のない二人の間でも取引が成立する

Ripple NetやxCurrentを理解する上で、知っておくべきエスクローという概念があります。 エスクローとは、信用できない二者間の取引において、互いに信用できる第三者に仲介者として入ってもらい、取引をスムーズに完了させる役割の事を指します。

例えばオークションサイトなどは、落札者は直接出品者へ支払わず、オークションサイトに購入代金を支払います。

支払いを受けたオークションサイトは出品者に商品の発送を促し、落札者の元に商品が到着した事を確認した後に出品者へと購入代金を支払います。この場合、オークションサイトがエスクローの役割を担っていると言えます。

このエスクローの役割を、暗号学的に安全な方法で行わせるものが ※暗号エスクロー です。

※暗号エスクロー

正式名称はCryptographic Escrowなのですが、これに該当する日本語が存在しなかった為、「Ripple総合まとめ」の著者であるGiantgoxさん(@Giantgox)が「暗号エスクロー」と名付けました。

暗号エスクローは、エスクローと同じく取引に必要な資金を一時的に隔離することによって公正かつスムーズに取引を完了させるものです。

この暗号エスクローを用いて、Ripple Netはスムーズな送金を可能にしています。

Ripple Netは、Interledger Protocol(ILP)という共通規格を用いて異なる台帳を相互に繋ぐ事ができます。これにより暗号エスクローの適用もでき、また台帳間で相互メッセージングが可能になります。

それではxCurrentの実際の動きを見てみましょう。

リップルネットは国際送金に革命を起こす!

xCurrectは今までの送金方法のデメリットを解決

この図はアメリカにいるAliceから日本のBobへ送金する様子です。それぞれの台帳に暗号エスクローを挟み、決済を連続する事によって送金を実現しています。

まずA銀行にあるAliceの口座からA銀行のEscrowへ送金する資金が流れ込みます。A銀行のEscrowに資金が流れ込んだことを確認したら、Connecter1から銀行BにあるEscrowへと資金を流します。全てのEscrowの条件が満たされると、それぞれのEscrowが解放し、相手の口座へと資金が流れます。

この送金方法は、間に入る銀行や送金業者が増えても同じです。三つ経由しようが四つ経由しようが、全てこの形式で送金されます。

xCurrentで送金する事によって、今までの送金方法のデメリットの大部分を解決する事が出来ます。

自動でルートを検索し実行するので、数日かかっていた送金が数分で完了します。最安ルートで送金が実行でき、また数分で完了するので手数料も明確で為替変動リスクも最小限になります。

xCurrentは相互メッセージングを実現しているため、自動で設定、送金を行う為にケアレスミスなども無くなります。

このxCurrentの送金でも十分に効率化されていますが、xRapidが入るとより効率的になります。xRapidは、XRPの使用を前提とした製品です。端的に言ってしまえば、xCurrentの送金にXRPを差し込む役割と言えるでしょう。

XRPは多種多様の流動性にも貢献

XRPを介した送金を行うと、流動性を供給することができます。普段あまり取引がない国同士の通貨になると、取引板がスカスカになってしまいます。取引板がスカスカになるということは、それだけスプレッドの差が広がってしまいます。

結局他の国の通貨を経由した送金になってしまうこともあり、手数料の無駄が出てしまいますよね。

しかしXRPが各国の自国通貨と頻繁に取引している状態になれば、ブリッジ通貨としての役割を果たすことができます。自国通貨からXRPへ、XRPから相手国通貨へと二回両替するだけで済むようになるので、手数料の無駄もありません。

また、XRP Ledgerは送金がとても早く、分散型台帳技術を使っているので安全です。 ここを経由した送金が世界中で実現できれば、死蔵されていたノストロ口座を解放することができます。

さらに、xRapidを導入するとノストロ口座のように時差や営業時間を気にすることなく365日24時間いつでも、しかも瞬時に資産を動かせるので、カウンターパーティーリスクも最小限に抑える事ができます。

xCurrent及びxRapidで構成されたRipple Netで、今までの国際送金で起こっていた5つのリスクはほぼ解消できると言う訳です。

Ripple社のソリューションがどのようなアプローチをしているのか、感覚的にお分かりいただけましたでしょうか。ここからは、ファンコミュニティ主催のミートアップイベントのご紹介です!

■イベント名

XRP MEETUP JAPAN

■イベント詳細

日時 11月10日(日) 13:00-17:00(受付12:00〜)

場所 東京都中央区銀座

定員 300名(応募者多数の場合抽選)

参加費 4000円

■申込について

開始9月15日 (日)

締切9月22日(日)24:00まで

■ゲストについて

著書「アフター・ビットコイン」などを手掛ける中島真志氏の登壇も決定。 XRPコミュニティの有名メンバー、そして海外からも豪華ゲスペシャルゲストも参加予定。

■イベントに関する詳細→https://xrpmeetupjapan.com/

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