WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米クラリティー法の8月前成立に暗雲、政治環境悪化が影響

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • TDコーウェン、クラリティー法の8月前成立に悲観的見通し
  • 上院は6月1日週に復帰予定、農業・銀行委員会の法案統合作業は進行中

成立見通し悪化

投資銀行TDコーウェンのワシントン・リサーチ・グループ、マネージング・ディレクターのジャレット・セイバーグ氏は5月26日付のノートで、米国の仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」をめぐる政治環境が悪化しており、8月の夏季休会前の成立は困難との見通しを示した。The Blockなどがノート内容を報道した。

クラリティー法をめぐる不透明感の高まりを受け、ビットコイン(BTC)は5月26日から27日にかけて下落し一時75,000ドルを割り込む場面もあった。米10年国債利回りが4.48〜4.57%付近、30年債利回りが5%前後の高水準で推移するなか、リスク資産から資金が流出する動きが仮想通貨市場にも波及した。

資金流出の最新動向:仮想通貨ETFなど、先週は約2340億円が純流出 ビットコイン商品の流出額が今年最大に

コインシェアーズは、仮想通貨投資商品全体の先週における資金フローは約2,342億円の純流出だったと報告。ビットコインとイーサリアムの商品から純流出した一方で、XRPやソラナなどの商品には純流入した。

上院銀行委員会は5月15日、民主党と銀行業界の反対を押し切ってクラリティー法を可決した。

セイバーグ氏は委員会通過が合意成立を意味するのではなく、戦いの舞台が上院本会議へ移っただけだと指摘しており、「民主党がクラリティー法に賛成票を投じる環境は、一段と厳しくなっている」と述べた。

民主党の支持獲得を阻む3つの展開

セイバーグ氏は民主党の支持を遠ざける要因として3点を挙げた。1点目は、トランプ大統領と米内国歳入庁(IRS)が和解し、17億7,600万ドル規模の「政府による不当捜査の被害者補償基金(anti-weaponization fund)」が設立されたこと、およびトランプ一家の過去の税務申告に対するIRSの監査を永久に禁じる条項が盛り込まれた点だ。セイバーグ氏は「納税者資金によるこのような基金はこれまでに前例がない」と指摘した。

2点目として、ニューヨーク・タイムズが、予測市場・仮想通貨業界が商品先物取引委員会(CFTC)に影響を及ぼすよう働きかけ、経験豊富な規制当局者が排除されたと報じたことを挙げた。CFTCのマイケル・セリグ委員長は同紙に対し、機関として重大な不正行為に注力しており特定業界への便宜は図っていないと説明しているという。

3点目は、2026年1〜3月にトランプ大統領の代理として約3,600件の株式取引が行われたことを示す政府の財産開示資料が公開されたことで、一部取引がトランプ氏による企業や政策に関する公的発言の時期と重なっていたとセイバーグ氏は指摘した。ホワイトハウスは取引にトランプ氏や家族は関与していないとしている。

セイバーグ氏は「大統領に適用される利益相反基準の条項が法案に含まれない限り、民主党が仮想通貨法案を支持することは政治的に困難だ」と述べた。

予測市場ポリマーケットでは現在、クラリティー法が2026年中に成立する確率を57%と算出しており、成立の可否は依然として五分に近い状況だ。

8月休会が成立の事実上の期限

仮想通貨政策専門のジャーナリストであるエレノア・テレット氏は5月23日、6月1日週の上院復帰後は住宅法案、農業法案、6月12日期限のFISA更新など複数の優先案件がクラリティー法と上院本会議の審議時間を争う状況にあると報告した。

米国のメモリアルデー祝日に伴う5月25〜29日の議会休会中も、上院農業委員会と銀行委員会の法案を統合するスタッフレベルの作業は続いており、技術的な起草作業は6月1日週の審議再開に向けて進んでいるという。しかし、上院審議入りが7月にずれ込んだ場合、8月の夏季休会前に成立できるかを疑問視する声も出ている。

なお、セイバーグ氏はこれまでの分析で、今年の成立が困難になった場合は法制化が2027年以降に先送りされ、最終的な規則の発効は2029年までずれ込む可能性があると指摘している。

上院本会議での可決に必要なフィリバスター(議事妨害)回避の60票確保には少なくとも7名の民主党議員の支持が不可欠であり、共和党側が民主党の求める倫理面での修正案を拒否し続ければホワイトハウスが目標とする7月4日までの成立は極めて困難となるとしている。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/11 日曜日
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/9)|米当局の証券性の共同解釈・10月の相場分析・メタプラネットの動向まとめ
今週は、米商品先物取引委員会(CFTC)と米証券取引委員会(SEC)の証券性に対する共同解釈、10月の仮想通貨相場分析、メタプラネットの動向に関する記事が関心を集めた。
10/10 土曜日
14:45
リップル、1000億XRPの総供給量を超える不正生成を可能にした脆弱性を修正
XRPレジャーの決済エンジンに、総供給量を大幅に上回るXRPを不正に生成できる脆弱性があった。9月25日公開のxrpld 3.4.1で修正済みで、公開ネットワークでの悪用の証拠は見つかっていないという。
13:42
不動産デジタル証券の購入者層、「利回り・値上がり益重視」が最多|7000人調査で
KDX STパートナーズが「KDX STアプリ」の個人本会員7002名を調査した。不動産デジタル証券の保有者2391名では株式現物の経験10年以上の層が厚い一方、同証券の投資経験は1年未満が919名に集中した。
13:30
リップル共同創設者、米中間選挙向けに約36億円寄付|仮想通貨団体に反発
リップル共同創業者ラーセン氏が仮想通貨PAC「フェアシェイク」のブラウン上院候補攻撃を批判し、同候補側に400万ドルを拠出した。リップルは同PACへの資金提供継続を検討中だ。
12:00
Blockchain.com、米国で予測市場と仮想通貨デリバティブの免許を申請
仮想通貨サービス企業のBlockchain.comが、米国で予測市場と仮想通貨デリバティブを提供するため、CFTCに先物取引所の指定と先物取引業者の登録を申請した。
11:40
タイSEC、仮想通貨現物ETFを解禁 ビットコインとイーサリアムに限定
タイ規制当局は8日、仮想通貨現物ETFの国内組成を認める11本の告示を発表した。初期の対象はビットコインとイーサリアムで、16日に施行される。証券会社による現物ETF購入向けの融資は禁止し、取引前のリスク確認も義務付けた。
11:20
米CFTC、予測市場の規則2件発表|イベント契約は管轄下、カジノ型賭博は除外
米CFTCは、カジノ型賭博をスワップから除外する暫定最終規則と、イベント契約を含める規則案を公表した。複数州と予測市場の管轄権限争いが生じている状況での動きだ。
10:50
ロビンフッドチェーン、手数料払いで取引処理を優先する方式を検討か=報道
コインデスクによると、ロビンフッド・チェーンが手数料を払って特定の取引を優先できる、アービトラムの新方式を検討していると報じた。現在は先着順で処理し、タイムブーストも利用していない。
10:05
ビットコイン上昇継続の条件は? コインシェアーズ分析
コインシェアーズは8日のレポートで、仮想通貨ビットコインの上昇加速には財政懸念に基づく資金流入が必要との見方を示した。米長期金利が20年以上ぶりの高水準に達する中、仮想通貨ファンドの資金流入は鈍化している。
09:10
米司法省、イラン関連取引を巡るバイナンスの和解後の制裁遵守を審査=報道
米司法省刑事局のドゥバ局長が、バイナンスによる2023年の和解合意の順守状況を精査していると明らかにした。イラン制裁違反の可能性を巡る捜査が続く中、違反が認められれば訴追の再開や追加罰金につながる可能性がある。
08:10
スタークネット、L1化を検討|STRKトークンは今週約70%高騰
スタークウェアのベン=サッソンCEOは、スタークネットが量子耐性の実現に向け、独自のレイヤー1化を含む選択肢を検討していると明らかにした。STRKは今週69.2%高騰した。
07:00
世界最大のXRP保有企業エバーノース、12日にナスダック上場へ
世界最大のXRP保有上場企業エバーノースは9日、アルマダとの事業統合を完了した。12日にナスダックで取引を開始する予定。
06:40
ジーキャッシュ、量子攻撃に備える署名命令 公開型アドレスに1月に追加計画
仮想通貨ジーキャッシュの開発者が、量子コンピュータに耐えるハッシュ型署名の検証命令を1月に追加する計画を公表した。有効化日は未定で、発行量の70.4%を占める公開アドレスが対象となる。
06:12
レジャーウォレット、推計136億円超流出か 東南アジア販売店に販売停止要請
仮想通貨ハードウェアウォレット大手のレジャーは9日、東南アジアの購入者から資金を失ったとの報告を受け、販売店クリプトビリスに販売停止を要請した。調査者の1人は流出額を8,600万ドル超と推計したが、レジャーは流出額と原因を調査中。
05:50
ベッセント米財務長官、約10億ドルのイラン仮想通貨を今週にも押収と発言「所在は把握」
ベッセント米財務長官は8日、10億ドル相当のイランの仮想通貨を今週にも押収する可能性が高いと明かした。押収対象の銘柄や方法は明らかにしていない。米政府関連のウォレットは今週、2,440億円相当を移動した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧