将来的に、ブロックチェーン技術は幅広く浸透していくことよりも、需要がある場所に浸透していくことで、我々はその存在を感じることができるようになるでしょう。
イノベーションは始まったばかりであり、乗り遅れないようにするためのヒントをお話します。
- 前回の記事紹介
- 前回の記事では、グローバルな金融サービス展開に必要な要素や規制のバランス、取引所の存在意義などをテーマにお話ししました。 仮想通貨交換業のグローバル展開に必要なもの、そして業界の展望とは|Liquidコラム(4)
- 初回記事はこちら 仮想通貨業界、今後発展していくのは分散型と中央集権のハイブリットモデル|Liquidコラム(1)
ブロックチェーンにおける優位性
現在、色々なブロックチェーンが出てきていますが、何に優位性があるのかというのは2つの部分で判断できます。
1つはアプリであったりサービスを作る人たちにとって扱いやすいか、また将来もそのブロックチェーンのスマートコントラクトを使いたいかといったところです。
作ったはいいけれど、このブロックチェーンは使えなかったからまたどこか別のところに行かなければならないというのは中々しんどいことです。
もう1つはユーザーがいるかどうかです。
これもユーザーがいないとなると、そこでサービスを構築したところで無駄になってしまうかもしれません。
あるいは業界に特化したブロックチェーンやスマートコントラクトでない限りは、生きていくことは難しいでしょう。
デジタル世代の若者へ、資産形成のすすめ
これから仮想通貨は、イノベーションの目を摘むようなことがなければ、黄金期に入っていくと思っています。
今後、自分の財産や貯蓄は自分で作っていかなければならない時代が来るでしょう。
特に若い人であればあるほど、運用の部分や、自分で自分の貯蓄を増やしていくことが重要になってくると思います。
また、若い人のほうがリスクを取れます。
給料の5%、あるいは10%で、毎月積み立てのようにビットコインを購入していくのも良いかもしれません。
それを相場が良い時も悪い時も続けることで、2倍、3倍、4倍と、大きいマーケットであれば、それ以上になる可能性もあります。
21世紀、このデジタルな時代で金(ゴールド)を作ろうと思ったら、それはビットコインだと思います。
私はビットコインは金の発展版だと思っています。
そういうことを考えると、若ければ若いほど、少しずつ貯蓄のような形でやっていくことが一番良いと思っています。
ビットコインは生まれてまだ10年ですから、ローラーコースターの可能性もあるし、買いのタイミングをはかることは難しいかもしれません。
長期で見ると、ビットコインの初期から少しずつ購入していた人は資産形成ができています。
今20代、30代の方は引退するまでに2000万、3000万を作れる可能性はあるので、やっていくべきだと思っています。
デジタル時代のミレニアル世代の若者は、暗号資産やデジタルなものに慣れ親しんでいるわけですから、そこでマーケットを予測しようだとか、一攫千金を目指すのではなく、少しずつやっていくのが良いのではないでしょうか。
Liquidはさらにおもしろくなっていく
我々は日本では5通貨のみの扱いになっていますが、グローバルでは100通貨以上扱っています。
早くこの通貨を日本に持っていきたいし、グローバルの流動性に日本のユーザーも入れるようにしていきたいと思っているので、そういう意味でLiquidはとてもおもしろいはずです。
我々はテレビCMをうっていないので、日本のユーザーにはほとんど知られていません。
でも取引所を選ぶにあたって、一度も大きなハッキングや不正がなく、グローバルなコネクションがあるというのはユーザーにとって大きな魅力と思います。
我々はそれらの認知度が足りていないのですが、コインポストの読者さんにはトレーダーの方が多くいると聞いていますので、そういった方に届いていればいいなと思っています。
イノベーションは世界レベルで起きています。
我々がグローバルなバランスをもって、日本にベストプラクティス、そして日本のグッドプラクティスも海外に持っていくことで業界もさらによくなっていくと思います。
ぜひ読者の方には我々に期待していただければと思っております。