- 日本ソフトウェア科学会(JSSST)プログラミング論研究会(PPL)主催、日本ソフトウェア科学会第36回大会併設企画として、PPLサマースクー2019「ブロックチェーンと形式検証」が開催されます
- ブロックチェーン技術についてのイメージは仮想通貨(投機、事故、規制など)の話題がどうしても先行しがちですが、技術面では、暗号、分散環境、プログラミング言語、形式的検証などの計算機科学最先端の技術が沢山使われています。本セミナーでは、ブロックチェーン技術におけるこれらの理論面の関わり、主にプログラミング言語に比重を置いて紹介し、実際に現在使用されているスマートコントラクト環境であるTezosのテストネットを使った実習を行います。
開催日時:2019年8月26日(月)10時〜17時(予定)
開催場所:芝浦工業大学芝浦キャンパス(〒108-8548東京都港区芝浦3-9-14)
講師:古瀬 淳(ダイラムダ株式会社) Tezos Japan 理事
プログラム
第1部:通貨とブロックチェーンへのイントロダクション
通貨と通貨の歴史について概観し、オープンな分散データベースであるブロックチェーンが、なぜ仮想通貨の基盤として用いられているのかを解説します。また、ブロックチェーンや仮想通貨基盤における安全性の重要性について議論します。
第2部:ブロックチェーンの基礎とProof-of-stake
ブロックチェーンの技術的詳細について解説します。また、代表的な合意形成アルゴリズムであるproof-of-work(PoWとproof-of-stake(PoS)について解説します。
第3部:スマートコントラクトハンズオン
スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で動作する通貨授受をともなう契約自動執行プログラムであり、近年EthereumやTezosにおいて実装されています。今回は参加者の持参するPCの上でTezosのスマートコントラクトを実際に記述し動作させてみます。
第4部:ブロックチェーンと形式検証
ブロックチェーンや、その上で実装される仮想通貨、スマートコントラクトにおいては、その安全性が非常に重要です。これらが安全でなかったためにこれまでに起きた事象をいくつか取り上げ、安全性を保証するための手法である形式検証がどのようにブロックチェーンやスマートコントラクトに使われているかを解説します。
- 9:30 – 10:00 受付
- 10:00 – 11:30 第1部:通貨とブロックチェーンへのイントロダクション
- 11:30 – 13:00 昼休み
- 13:00 – 14:00 第2部:ブロックチェーンの基礎とProof-of-stake
- 14:00 – 16:00 第3部:スマートコントラクトハンズオン
- 16:00 – 16:15 休憩
- 16:15 – 17:30 第4部:ブロックチェーンと形式検証
参加費・参加申し込み
PPLサマースクールの参加費は以下の通りです。
・学生会員1000円
・学生非会員2000円
・一般会員2000円
・一般非会員3000円
参加ご希望の方は日本ソフトウェア科学会第36回大会共通参加登録ページからお申し込みください。事前登録をお願いしております。
詳細については以下をご覧ください。