SWIFT新システムの登場はXRPの危機? その疑問、てにったーが答えます 2019/08/16 19:00 09/19 15:56 XRP Meetup Japan 11月に開催されるXRP MEETUP JAPANに向けて、コラムを寄稿させていただく、てにったー(@tenitoshi)です。 第1回のコラムでトシ君(@cryptosshi)こと四條さんが、暗号資産XRPとそれを使ったリップル社のヴィジョンとプロダクトを説明してくださいました。私からは、XRPに関するよくある質問を取り上げお答えしていきたいと思います。 事前に本サイトにて質問を募ったところ、大変多くのご質問を頂きました。本当はTwitter質問箱のように全てにお答えしたいのですが、コラムの都合上、特に多かった質問・トピックを毎回1、2個だけピックアップ。その代わり、深堀りしてご説明したいと思います。 前回の記事紹介 11月開催のファンイベントへ向けて解説、『仮想通貨XRP』とリップル社が目指す未来 | XRP Meetup Japan SWIFT新システムの登場、XRPはどうなる? SWIFTの仕組みとは 送金時間の問題を解決するgpi デジタル資産の存在意義 SWIFT新システムの登場、XRPはどうなる? 今回は「XRPのライバル」について取り上げたいと思います。頂いた質問の中でとても多かった物の1つがXRPのライバル、特にSWIFTについてでした。例えば以下のようなご質問。 「SWIFTが数十秒で国際送金成功の記事が出ましたが、これはリップル社&XRPにとって脅威になり得ると思われますか?」「ライバルの出現についてですが、Libra、SWIFTに、ズバリ負けますか?XRPの価値の低下につながりますか?」「素人考えなのですが、長年国際送金市場を独占しているSWIFTには物凄い利権やしがらみが絡んでいると思います。例えリップル社が圧倒的に素晴らしい技術を持っていたとしてもリップルに取って代わられたら困る大人がたくさんいると思っているので、SWIFTに対抗するのは無謀な気がするのですが、どう思われますか?上手く質問できなくてすみません…」等々。 国際送金で最も広く利用されている銀行のネットワークSWIFTに関して、質問を募った時にちょうどSWIFT新システム「gpi」の発表があり、SWIFTの質問が多く寄せられたのだと思います。 「最速数十秒で送金完了。」両替する通貨や経由する国によってスピードに差はあるものの、これだけ速いのはたしかにとても魅力的です。リップル社が提供しているxCurrentで同等のスピードあるいはそれ以上を提供できますが、普及の度合いでは少なくとも現状はSWIFTが圧倒的。 利用する側としてはgpiは大変魅力的なソリューションの1つであることは間違いありません。 SWIFTの仕組みとは そもそもSWIFTはどのように国際送金を行っているのでしょうか? これを理解することは実はXRPだけでなく暗号資産の存在意義を考える上で大変重要になります。本コラムではSWIFTを主に深く掘り下げていくことで、XRPの目指す物を示したいと思います。 ノストロ口座を使った送金の仕組み SWIFTで最も古くから使われている決済手段としてノストロ口座/ボストロ口座を利用した方法があります。 ※初めて聞くという方のためにご説明します。既にご存知の方は読み飛ばしてください。 送金サービスを提供する銀行のことをコルレス銀行と呼びます。コルレス銀行は自国通貨以外に外貨を複数個、保有します。 これは両替商と同じで、送金依頼主のために通貨を交換してあげるためです。コルレス銀行はこれら外貨を保有するために諸外国の銀行に自分の口座を作成。その口座に「残高」として外貨を保有しておきます。 このように外国の銀行に作った自行の銀行口座のことを「ノストロ口座*」と呼びます。 *ノストロ口座とは「私達の口座」という意味。預けられた「外国の銀行」から見たらそれは「あなた達の」(ボストロ)となるのでボストロ口座と呼びます。 この2つの呼び方は立場による違いだけで、実際は全く同じ物です。 ノストロ口座を使って実際に送金してみます。コルレス銀行が、A国の依頼主から通貨Aを受け取り、それをB国の通貨Bに替えて送金するとします。 依頼主から通貨Aが振り込まれたコルレス銀行は、B国にある自分のノストロ口座から通貨Bの残高を減らし、その分を受け取り主の銀行に振り込みます。これで送金完了です。 ノストロ口座の欠点① 送金時間 このようなノストロ口座を使った送金方法のポイントは、コルレス銀行が保有する外貨の保管場所が各国に散っている、という点です。これのせいでいくつかの点で問題が発生します。 まず送金時間です。国際送金には時差があります。日本の銀行がブラジルレアルを保有する場合、そのレアルはブラジルの銀行に保管されます。 すると日本の昼間にいざ送金しようとしても、ブラジルでは真夜中。自分のお金なのにブラジルの銀行に預けているため、ブラジルが朝になるまで待つことになります。したがって各銀行の処理がどんなに速くても実際に資金(残高)が移動するのにはかなりの時間がかかります。 しかも、運悪く、送りたい国の通貨がマイナーだったりすると、送り手の通貨と受け手の通貨を両方保有しているコルレス銀行が無いということが頻発します。その場合、バケツリレー方式で第3国を経由する必要があるので余計に時間がかかり何日も待つことになってしまいます。 ノストロ口座の欠点② コスト 次にコストの問題が挙げられます。上述の通りノストロ口座で送金サービスをするにはコルレス銀行は海外にいくつも口座を維持し、外貨を保有する必要があります。 現地のマネロン規制等に対応したり為替変動リスクをヘッジしたり等、維持コストがかかります。これがそのまま送金コストに乗っかってしまうのです。 しかも、サービスの敷居の高さから参入できるのは大手銀行のみ。その大手ですら、近年厳しくなる一方のマネロン規制を嫌がり、ノストロ口座数を減らしていると聞きます。このような競争が起こりにくい寡占化された環境は、コスト的にさらに悪い方向に働いていることでしょう。 また送金に半日~数日もかかると何かのトラブルで送金の最中に無効になってしまうこと起こり得ます。このようなリスクもそのままコストに計上されてしまうのです。 送金時間の問題を解決するgpi このような問題を抱えるSWIFTは、新興勢力と戦うためgpiを開発しました。gpiには種々の特長がありますが、一番分かりやすいのは「送金時間が速くなったこと」でしょう。 gpiでもノストロ口座等の従来方法を使いますが、多くの場合で数十秒~数十分で送金完了、と格段に速くなりました。時差があったり、何ヵ国も経由したりしてもこれだけ速いというのは凄いことです。 これを実現するカラクリですが、ノストロ口座の処理が劇的に速くなったとは考えにくいので、「ツケ」というやり方を利用しているのではないかと思われます。つまり、実際の資金移動(残高変動)がまだ届いていなくても、ひとまず送金先の銀行が立て替えて送金を先に進めてあげる形です。 多くのご質問が寄せられたように、gpiが普及すれば時間の問題はユーザー側から見たらほとんど解決したと言えるかもしれません。 gpiでも解決できないコスト では、これで大きな問題は解消したといえるでしょうか?残念ながらそうとは言えません。なぜなら「コスト」の問題は依然として残ったままだからです。 いくら着金が速くなったといっても、ノストロ口座を利用する限り口座維持と価格変動リスクにかかるコストもそのまま。5種類の通貨を保有するなら5種類全部で対応する必要があります。競争の少ない市場環境もそのままです。 そして年々減り続けるノストロ口座数は大きな国以外への送金をさらに非効率なものにしていくと思われます。 このようなSWIFTが抱えている問題の根源は何か?それは「他所(よそ)の国に自分の資産を預けている点」と言えるかもしれません。 つまりA国のコルレス銀行が、自分の国ではなくB国・C国・D国・・・にて外貨を保有していることです。このせいで口座維持・規制・保有していない国への非効率さ、といったコスト悪化の要因を作っていると言えます。 本当なら海外ではなく自分の国で外貨全てを持てたらこの問題の半分は解決するかもしれません。しかしそれは事実上不可能です。 なぜなら、自国で外貨を持っていたら、いざ送金しようという時に現金を飛行機で運ぶ必要があるのからです。これではコストも時間も大変なことになってしまいます。 デジタル資産の存在意義 ここにこそ暗号資産(仮想通貨)等のデジタル資産の存在意義があります。ビットコインやXRPといった暗号資産は、誰でも手にすることができ、なおかつインターネットで素早く動かせる「現金」です。 ここが従来の法定通貨との大きな違いであり、暗号資産の最大の特長と言えるでしょう。リップル社は、今まで素早く国境を越えられる「現金」が存在しなかったことが、現在の国際送金を摩擦だらけのものにしている原因であると気付きました。 そしてその問題を解決するためにXRPをブリッジ通貨という「黒子」として活用すると決めたのです。 特にxRapidという送金ソフトを使う場合、通貨の両替は取引所で行います。その時の両替相手は銀行ではなくトレーダーです。彼らは自ら価格変動リスクを受け入れているので、送金者は価格変動リスクのためのヘッジコストを負担する必要さえないのです。 もちろん、ビットコインやFacebookが発表したLibraも「素早く国境を越えられる現金」です。XRPでなくても国際送金・ブリッジ送金は可能です。ではなぜ我々XRPコミュニティはその中でXRPに期待しているのか? その理由は、国際送金の「黒子」になるには、あらゆる国で「法定通貨⇔XRP」間の両替を安く行うインフラが必要だからです。 今現在これを満たすデジタル資産はありません。いつでも好きなだけ両替できる環境、つまり高い流動性を実現するには、ブリッジ通貨のための優れた戦略・ガバナンス・規制当局との対話・資金力等が必要です。 我々XRPコミュニティは、これを実現するだけの実力を持っているのが、コミュニティの一員であるリップル社であると考えています。なぜそう思っているかについてはまた機会があればお話ししたいと思います。 XRP MEETUP JAPANの紹介 質疑応答はここまでとし、冒頭でもお話したXRP MEETUP JAPANの紹介を致します。 トシ君の記事でもお伝えした通り、XRP MEETUP JAPANはファンコミュニティの有志による大規模イベントです。2019年11月10日に都内で行われるこのイベントでは、様々な企画を用意しています。ご来場される方々が楽しめるよう、鋭意準備中です。 XRP MEETUP JAPAN公式HP XRP MEETUP JAPAN公式HP 公式HPも8月中に動きがあるようなので、是非細かくチェックしてみてください。 https://xrpmeetupjapan.com/ XRP MEETUP JAPAN公式Twitter リアルタイムで情報を確認したい方は、公式ツイッターのフォローを推奨いたします。 https://twitter.com/xrpmeetupJA 以上です。それではまたの機会に。 てにったー Twitterで@tenitoshiとして活動中。2013年にビットコインの存在を知る。その後「価値のインターネット(IoV)」のコンセプトに惹かれXRP投資を始める。好きな食べ物は納豆。
SWIFT新システムの登場はXRPの危機? その疑問、てにったーが答えます
09/19 15:56 XRP Meetup Japan
11月に開催されるXRP MEETUP JAPANに向けて、コラムを寄稿させていただく、てにったー(@tenitoshi)です。
第1回のコラムでトシ君(@cryptosshi)こと四條さんが、暗号資産XRPとそれを使ったリップル社のヴィジョンとプロダクトを説明してくださいました。私からは、XRPに関するよくある質問を取り上げお答えしていきたいと思います。
事前に本サイトにて質問を募ったところ、大変多くのご質問を頂きました。本当はTwitter質問箱のように全てにお答えしたいのですが、コラムの都合上、特に多かった質問・トピックを毎回1、2個だけピックアップ。その代わり、深堀りしてご説明したいと思います。
SWIFT新システムの登場、XRPはどうなる?
今回は「XRPのライバル」について取り上げたいと思います。頂いた質問の中でとても多かった物の1つがXRPのライバル、特にSWIFTについてでした。例えば以下のようなご質問。
「ライバルの出現についてですが、Libra、SWIFTに、ズバリ負けますか?XRPの価値の低下につながりますか?」
「素人考えなのですが、長年国際送金市場を独占しているSWIFTには物凄い利権やしがらみが絡んでいると思います。例えリップル社が圧倒的に素晴らしい技術を持っていたとしてもリップルに取って代わられたら困る大人がたくさんいると思っているので、SWIFTに対抗するのは無謀な気がするのですが、どう思われますか?上手く質問できなくてすみません…」等々。
国際送金で最も広く利用されている銀行のネットワークSWIFTに関して、質問を募った時にちょうどSWIFT新システム「gpi」の発表があり、SWIFTの質問が多く寄せられたのだと思います。
「最速数十秒で送金完了。」両替する通貨や経由する国によってスピードに差はあるものの、これだけ速いのはたしかにとても魅力的です。リップル社が提供しているxCurrentで同等のスピードあるいはそれ以上を提供できますが、普及の度合いでは少なくとも現状はSWIFTが圧倒的。
利用する側としてはgpiは大変魅力的なソリューションの1つであることは間違いありません。
SWIFTの仕組みとは
そもそもSWIFTはどのように国際送金を行っているのでしょうか? これを理解することは実はXRPだけでなく暗号資産の存在意義を考える上で大変重要になります。本コラムではSWIFTを主に深く掘り下げていくことで、XRPの目指す物を示したいと思います。
ノストロ口座を使った送金の仕組み
SWIFTで最も古くから使われている決済手段としてノストロ口座/ボストロ口座を利用した方法があります。
※初めて聞くという方のためにご説明します。既にご存知の方は読み飛ばしてください。
送金サービスを提供する銀行のことをコルレス銀行と呼びます。コルレス銀行は自国通貨以外に外貨を複数個、保有します。
これは両替商と同じで、送金依頼主のために通貨を交換してあげるためです。コルレス銀行はこれら外貨を保有するために諸外国の銀行に自分の口座を作成。その口座に「残高」として外貨を保有しておきます。
このように外国の銀行に作った自行の銀行口座のことを「ノストロ口座*」と呼びます。
*ノストロ口座とは「私達の口座」という意味。預けられた「外国の銀行」から見たらそれは「あなた達の」(ボストロ)となるのでボストロ口座と呼びます。
この2つの呼び方は立場による違いだけで、実際は全く同じ物です。
ノストロ口座を使って実際に送金してみます。コルレス銀行が、A国の依頼主から通貨Aを受け取り、それをB国の通貨Bに替えて送金するとします。
依頼主から通貨Aが振り込まれたコルレス銀行は、B国にある自分のノストロ口座から通貨Bの残高を減らし、その分を受け取り主の銀行に振り込みます。これで送金完了です。
ノストロ口座の欠点① 送金時間
このようなノストロ口座を使った送金方法のポイントは、コルレス銀行が保有する外貨の保管場所が各国に散っている、という点です。これのせいでいくつかの点で問題が発生します。
まず送金時間です。国際送金には時差があります。日本の銀行がブラジルレアルを保有する場合、そのレアルはブラジルの銀行に保管されます。
すると日本の昼間にいざ送金しようとしても、ブラジルでは真夜中。自分のお金なのにブラジルの銀行に預けているため、ブラジルが朝になるまで待つことになります。したがって各銀行の処理がどんなに速くても実際に資金(残高)が移動するのにはかなりの時間がかかります。
しかも、運悪く、送りたい国の通貨がマイナーだったりすると、送り手の通貨と受け手の通貨を両方保有しているコルレス銀行が無いということが頻発します。その場合、バケツリレー方式で第3国を経由する必要があるので余計に時間がかかり何日も待つことになってしまいます。
ノストロ口座の欠点② コスト
次にコストの問題が挙げられます。上述の通りノストロ口座で送金サービスをするにはコルレス銀行は海外にいくつも口座を維持し、外貨を保有する必要があります。
現地のマネロン規制等に対応したり為替変動リスクをヘッジしたり等、維持コストがかかります。これがそのまま送金コストに乗っかってしまうのです。
しかも、サービスの敷居の高さから参入できるのは大手銀行のみ。その大手ですら、近年厳しくなる一方のマネロン規制を嫌がり、ノストロ口座数を減らしていると聞きます。このような競争が起こりにくい寡占化された環境は、コスト的にさらに悪い方向に働いていることでしょう。
また送金に半日~数日もかかると何かのトラブルで送金の最中に無効になってしまうこと起こり得ます。このようなリスクもそのままコストに計上されてしまうのです。
送金時間の問題を解決するgpi
このような問題を抱えるSWIFTは、新興勢力と戦うためgpiを開発しました。gpiには種々の特長がありますが、一番分かりやすいのは「送金時間が速くなったこと」でしょう。
gpiでもノストロ口座等の従来方法を使いますが、多くの場合で数十秒~数十分で送金完了、と格段に速くなりました。時差があったり、何ヵ国も経由したりしてもこれだけ速いというのは凄いことです。
これを実現するカラクリですが、ノストロ口座の処理が劇的に速くなったとは考えにくいので、「ツケ」というやり方を利用しているのではないかと思われます。つまり、実際の資金移動(残高変動)がまだ届いていなくても、ひとまず送金先の銀行が立て替えて送金を先に進めてあげる形です。
多くのご質問が寄せられたように、gpiが普及すれば時間の問題はユーザー側から見たらほとんど解決したと言えるかもしれません。
gpiでも解決できないコスト
では、これで大きな問題は解消したといえるでしょうか?残念ながらそうとは言えません。なぜなら「コスト」の問題は依然として残ったままだからです。
いくら着金が速くなったといっても、ノストロ口座を利用する限り口座維持と価格変動リスクにかかるコストもそのまま。5種類の通貨を保有するなら5種類全部で対応する必要があります。競争の少ない市場環境もそのままです。
そして年々減り続けるノストロ口座数は大きな国以外への送金をさらに非効率なものにしていくと思われます。
このようなSWIFTが抱えている問題の根源は何か?それは「他所(よそ)の国に自分の資産を預けている点」と言えるかもしれません。
つまりA国のコルレス銀行が、自分の国ではなくB国・C国・D国・・・にて外貨を保有していることです。このせいで口座維持・規制・保有していない国への非効率さ、といったコスト悪化の要因を作っていると言えます。
本当なら海外ではなく自分の国で外貨全てを持てたらこの問題の半分は解決するかもしれません。しかしそれは事実上不可能です。
なぜなら、自国で外貨を持っていたら、いざ送金しようという時に現金を飛行機で運ぶ必要があるのからです。これではコストも時間も大変なことになってしまいます。
デジタル資産の存在意義
ここにこそ暗号資産(仮想通貨)等のデジタル資産の存在意義があります。ビットコインやXRPといった暗号資産は、誰でも手にすることができ、なおかつインターネットで素早く動かせる「現金」です。
ここが従来の法定通貨との大きな違いであり、暗号資産の最大の特長と言えるでしょう。リップル社は、今まで素早く国境を越えられる「現金」が存在しなかったことが、現在の国際送金を摩擦だらけのものにしている原因であると気付きました。
そしてその問題を解決するためにXRPをブリッジ通貨という「黒子」として活用すると決めたのです。
特にxRapidという送金ソフトを使う場合、通貨の両替は取引所で行います。その時の両替相手は銀行ではなくトレーダーです。彼らは自ら価格変動リスクを受け入れているので、送金者は価格変動リスクのためのヘッジコストを負担する必要さえないのです。
もちろん、ビットコインやFacebookが発表したLibraも「素早く国境を越えられる現金」です。XRPでなくても国際送金・ブリッジ送金は可能です。ではなぜ我々XRPコミュニティはその中でXRPに期待しているのか?
その理由は、国際送金の「黒子」になるには、あらゆる国で「法定通貨⇔XRP」間の両替を安く行うインフラが必要だからです。
今現在これを満たすデジタル資産はありません。いつでも好きなだけ両替できる環境、つまり高い流動性を実現するには、ブリッジ通貨のための優れた戦略・ガバナンス・規制当局との対話・資金力等が必要です。
我々XRPコミュニティは、これを実現するだけの実力を持っているのが、コミュニティの一員であるリップル社であると考えています。なぜそう思っているかについてはまた機会があればお話ししたいと思います。
XRP MEETUP JAPANの紹介
質疑応答はここまでとし、冒頭でもお話したXRP MEETUP JAPANの紹介を致します。
トシ君の記事でもお伝えした通り、XRP MEETUP JAPANはファンコミュニティの有志による大規模イベントです。2019年11月10日に都内で行われるこのイベントでは、様々な企画を用意しています。ご来場される方々が楽しめるよう、鋭意準備中です。
XRP MEETUP JAPAN公式HP
以上です。それではまたの機会に。
てにったー