「現金から仮想通貨へ」大手銀INGが国際報告書 一般普及を阻むハードルに言及
- 大手銀行が仮想通貨に関する調査結果を発表
- 大手銀行INGが『現金から仮想通貨へ:通貨改革』と題した仮想通貨レポートを発表。仮想通貨が普及するまでの障害を調査・説明した。
仮想通貨に関する調査
オランダの大手銀行INGが、「現在でも現金が最も人気がある。仮想通貨が普及するには、利便性や価値、信頼性を証明する必要がある」との考えを示した。
デジタル金融や規制に詳しい経済の第一人者であるINGのTeunis Brosens氏は、「仮想通貨が主流になるためには、技術を改良する必要がある」と、9月18日に発表した国際調査報告書で説明している。
『現金から仮想通貨へ:通貨改革』というタイトルの上記報告書には、一般の人々の仮想通貨に対する考え方について、「支持・不支持・どちらでもない」の割合がほぼ等しいと記されている。また、仮想通貨について聞いたことあるという人は多いが、仕組みを理解している人は少ないという。
両極端なのは、74%の人は「仮想通貨がデジタル通貨だ」と理解している一方で、73%の人が「仮想通貨が中央組織によって管理されている。またそれが正しいか分からない」と回答していることだ。
そんな中でも、全体を通してみれば仮想通貨を支持している人は少ないものの、一定の地域には存在していることも分かった。例えば、62%のトルコ人が仮想通貨に対し肯定的な考えを示した。この理由はトルコが深刻な通貨不安に陥っているからだという報道がある。
他には、大多数の人が友人や家族に送金する際にソーシャルメディアを使う考えがないことが分かった。欧州では、66%の人が送金にソーシャルメディアツールを利用する考えを完全に否定しているのに対し、17%はソーシャルメディアを利用すると回答。この調査はフェイスブックが主導する仮想通貨リブラが正式に発表される前に行われている。
Brosens氏は、「リブラはソーシャルメディア業界にとって重要な試金石になる。鍵になるのは規制の問題だ。また、1つの国の中と国家間の両方の観点から見て、どのようなメリットがあるかも重要だ」と語った。
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