カナダ上場企業NexTechがビットコイン保有へ、資産分散化目的で

ビットコイン購入計画を発表

拡張現実(AR)の技術やサービスの開発を行うカナダの上場企業NexTech AR Solutions(以下、NexTech)は29日、企業として暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を購入する計画を発表した。

最初は200万ドル(約2億円)を費やし、2021年にさらに追加購入することも計画。BTCは長期的な価値の保存手段として優れており、利率の低い現金を保有したままにしておくよりも魅力的な投資資産であるとしている。

同社のEvan Gappelberg CEOはBTCへの投資について「株主に帰属する価値を長期的に最大化するため、資金を分けて多様化させることが目的だ」とコメントを寄せた。

またBTCは「デジタルゴールド」だと主張し、ゴールド(金)の時価総額が10兆ドル(約1000兆円)なのに対し、BTCはまだ5000億ドル(約52兆円)だと説明。今後BTCは価値の保存手段として普及し、市場規模でゴールドに追いつくとの見解を示している。

NexTechは米上場企業のMicroStrategyやスクエアらのBTC保有事例を参考にしたという。

関連MicroStrategy社、660億円相当のBTCを追加購入完了

NexTechの発表によると、同社が今年9月末時点で保有する現金はおよそ1640万カナダドル(約13億円)。BTCに最初に投じる金額はこの内の15%超に相当する。

カナダ企業の購入事例

米企業に続き、カナダの上場企業がBTCを購入する事例が目立ち始めてきた。

23日にはカナダのフィンテック企業Mogoが、BTC購入を計画していることを発表。最初は最大で150万カナダドル(約1.2億円)相当を購入し、2021年中に追加投資を検討していると説明している。

150万カナダドルは、2020年第3四半期(7月〜9月)終了時点における同社資産の約1.5%に相当する。

関連米ナスダック上場企業Mogo「まずは1億円相当のBTCを購入する」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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