株価への影響
ビットコイン(BTC)を大量保有している米ナスダック上場企業MicroStrategyの株価が、28日に17%超急騰した。
クリスマス休暇前の24日の終値が322ドル(3.3万円)だったのに対し、28日は一時378ドル(3.9万円)まで上昇。市場が休みの間にBTC価格が高騰し、同社のバランスシートの価値がおよそ3億ドル(約310億円)分増加したことが、株価が高騰した一因とみられている。
MicroStrategyはビジネスインテリジェンスサービスを提供する企業で、暗号資産(仮想通貨)関連企業ではない。一方で米上場企業で初めてBTCをバランスシートに加えた企業として、仮想通貨業界から注目されている。
これまで合計7万0470BTC(1900億円相当)を購入しており、最近では転換社債を販売して調達した約680億円のうち、660億円を使って2万9646BTCを購入した。企業別のBTC保有量を提供するデータサイト「Bitcoin Treasuries」によれば、上場企業の中で最も多い。
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同社のMichael Saylor CEOは個人でもBTCを保有しており、供給量がプログラムで事前に設定されているBTCをインフレヘッジ手段として高く評価している。
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仮想通貨関連企業の株価
MicroStrategyだけでなくマイニング企業の株価も、BTC価格高騰の恩恵を受けている。
28日はMarathon Patentが前日比12%、Riot Blockchainが23%の上昇率を見せる中、Bit Digitalの株価は24日の5.79ドル(約600円)から10.49ドル(約1000円)まで2倍近く高騰した。
これはBit Digitalの株価売上高倍率(PSR)が他社と比較して非常に低かったことから、投資家に割安と判断されていたことが一因との見方がある。
Marathon PatentとRiot Blockchainについては、2020年第3四半期決算書で、マイニング収益がそれぞれ前年同期から160%増、42%増となったことが報告されていた。
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