追加購入が完了
米ナスダックの上場企業MicroStrategy社が21日、29,646 BTCの暗号資産(仮想通貨)ビットコインの追加購入を完了したことを報告した。同社は、今年で計1,000億円以上の購入を行っている。
ビットコインの追加購入は、先日転換社債を販売し調達した約680億円(6.5億ドル)のうちの手取額、660億円を用いて行った。今回の購入は今年4回目で、購入し保有しているビットコインの総数は、計70,470 BTCに上る。
同社のMichael Saylor CEOによると、今回の追加購入分の平均取得価格は、21,925ドル。保有する全てのビットコインは平均取得価格が15,964ドルになる。
巨額ビットコインの購入手法については、今年の夏に38,250 BTCを購入した際、米大手仮想通貨取引所コインベースのプライムブローカーサービスを利用したことが明らかになっている。
出来高が従来の金融市場と比較して乏しいビットコイン市場で、マーケットを大きく動かさずに現物を購入するために、「スマートオーダールーティング」という手法が利用された。具体的には大きな注文を受け取り、それを小さい注文に分けて複数の取引場所(取引所やOTC)で実行されるとしている。
MicroStrategy社のPhong Le CFOはビットコインの購入について、「企業ポートフォリオとして現金を保有するよりも、ビットコインのほうが高いリターンが見込め、企業資産の価値を保存し得る」とコメント。
20日には、Saylor CEOはテスラのElon Musk CEOとSNSでビットコインの大量購入について意見を交わしている。CoinPostの記事はこちら:高騰中のビットコインに誘惑されるイーロン・マスク氏──MicroStrategy社CEOが購入アドバイス。