仮想通貨Polkadot(DOT)が前週比45%高、バイナンスファンドなど材料視
Polkadotの価格が急騰
暗号資産(仮想通貨)Polkadot(DOT)の価格が急騰した。
データプロバイダーのCoinGeckoによると、DOTの29日の終値は6.4ドル(約660円)だったが、30日には一時7.6ドル(約780円)まで上昇。本記事執筆時点の価格は7.5ドル(約770円)で、24時間で14%、7日間で45%の上昇率となっている。
DOTは異なるブロックチェーン間の相互運用性を実現するプロジェクトで利用される仮想通貨であり、現在の時価総額は6位(CoinGecko)だ。
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DOTの価格上昇のきっかけになったのは、大手仮想通貨取引所バイナンスが23日に行ったファンド設立の発表だとの見方が強い。
バイナンスはPolkadotのエコシステムにおけるプロジェクトをサポートするため、1000万ドル(約10億円)のファンドを設立。これはDeFi(分散型金融)の機会をバイナンスユーザーに提供するためのイニシアティブ「Binance Launchpool」における取り組みの1つだという。
バイナンス公式サイトにて、イーサリアム(ETH)の価格が表示されていた箇所をDOTの価格に変更したことも、思惑を呼び材料視された。
Polkadotの今後の計画
異なるブロックチェーンの相互運用性が高まることから、Polkadotでは様々なプロジェクトが進行している。バイナンスの発表によると、現在300超のプロジェクトがあるという。
今年10月にはビットコイン(BTC)をトークン化して「PolkaBTC」を発行するプロジェクトについて、ローンチ計画が発表された。時価総額1位のBTCを分散型取引所(DEX)やステーブルコインの発行、レンディング等で活用できるようになるため、注目度が高いプロジェクトだ。
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今年11月には最初のテストネットをリリースしており、その際の情報によるとPolkaBTCを発行するブロックチェーンは、2021年の2月か3月にローンチされる。
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