はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

オントロジーがPolkadotと協業、分散型IDを統合

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オントロジーとPolkadotが提携

信用基盤のネットワーク構築を目指しているオントロジーが、異なるブロックチェーン同士を繋ぐプラットフォームPolkadotとの協業を発表した。オントロジーは現在、両エコシステム間での連携強化を目指して、独自の分散型ID(DeID)ソリューションのPolkadot上への統合に取り組んでいる。

パラチェーン上でのDeID開発

今回の協業では、オントロジーがPolkadotのパラチェーン(Polkadotに接続する独立したブロックチェーン)を構築し、DeIDおよびクロスチェーン(異なるブロックチェーン同士を接続すること)連携に関連する信用基盤サービス一式の提供をPolkadotネットワーク内で行うことが構想されている。

この協業の第一歩として、現在オントロジーのDeIDソリューションの統合が行われている。オントロジーへは、Polkadotエコシステムを率いている組織の一つParity Technologiesから、技術的サポートが提供されている。Parity Technologiesのエコシステム開発代表Eric Wang氏は、この協業に関して以下のように述べている。

オントロジーは、分散型IDソリューションの開発およびデプロイにおいて、業界を牽引している。オントロジーチームと密接に連携することで、Polkadotを通してONT ID 2.0の利用を増やし、デジタルIDやDeFiプロジェクトでのプライバシー保護などの恩恵を実現できることを楽しみにしている。

DeIDがPolkadot上で統合されると、Polkadotネットワーク上にある他のブロックチェーンでもDeIDが利用できるようになる。これにより、オントロジーおよびPolkadot両エコシステム間での、ユーザーの信用向上、プライバシー保護、およびデータ主権回復が期待されている。

また今回の統合で、オントロジーエコシステムからPolkadotネットワーク上に流動性(資産)が提供されることにより、DeFi(分散型金融)エコシステムが発展し、開発者の参入障壁が低くなることも見込まれている。オントロジーは、DeFi分野にも注力しており、今年9月に信用基盤のDeFiプラットフォームWingをローンチした。

参考:信用に基づくDeFiプラットフォームWing、オントロジーブロックチェーン上で稼働開始

DeIDとは

DeIDとは、中央集権的な管理ではなく、ブロックチェーン技術を基盤にした分散的な方法で、アイデンティティ証明用の個人情報を管理する概念。DeIDでは、ユーザーが自身の個人情報に対して完全な管理権を掌握できる。

従来のように中央組織が個人情報を管理している場合、自身の個人情報がどのように利用されているかについてユーザーは把握できないことが多い。個人情報漏洩のリスクもあり、ユーザーのプライバシーが十分に保護できていないという懸念がある。

オントロジーは、オントロジーエコシステム内で利用できるDeIDソリューションの開発を行い、ユーザーのプライバシーおよびID情報保護に取り組んでいる。

関連:仮想通貨オントロジー、分散型IDを自動車産業へ

今後の開発計画

現在オントロジーのパラチェーン上では、DeIDソリューション開発が行われているのみだが、今後は以下のようなサービスの統合も計画されている。

OScore

OScoreとは、オントロジーが開発している信用スコアシステムだ。ユーザーの仮想通貨取引および資産管理の履歴に基づいた信用スコアを用いて、資産の貸し借りが円滑に行えるようなることを目的として設計されている。

DDXF

DDXFとは、オントロジーの分散型データ取引所フレームワークだ。DDFXの統合により、トークン同士の連携、およびデータのトークン化が可能になる。

DIDユースケースの拡大

DeIDのユースケースが、ユーザーのみならず、データおよびリソースへとも拡大される予定だ。このユースケースでは、データをトークン化することで、オンチェーンデータへのアクセスコントロールを行い、DeID基盤のリソースへの認証・認可・アカウンティング(AAA; Authentication, Authorization, and Accounting)が提供される。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧