ビットコイン3万5千ドル到達、過去最高水準の大口投資家(クジラ)数は「強気継続」を示唆

クジラの数が過去最大規模に

仮想通貨ビットコインは6日、過去最高値となる35,000ドル(約360万円)を超え、一時35,868ドルに到達した。

ビットコインは、28,000ドルを割り込む4日の急落からわずか2日間で高値更新するまでV字回復した。大口投資家(クジラ)の保有数を調査したデータによれば、過去水準を上回っている。

機関投資家が主導する相場

データ分析企業Santimentによると、1,000BTC以上(約36億円相当)のビットコインを保有する大口投資家(クジラ)のアドレス数は、過去最高水準の2,323に達した。

大口アドレスの数は、2020年10月以降右肩上がりの状態が続いており、3万ドルを超えて高騰してもなお、多くのクジラが強気目線を崩しておらず、さらなる上昇を見据えて保有継続していることを示唆している。これ以上厳しいとの判断が働くようであれば、クジラは一斉売却に動き、大口アドレス数は「減少に転じる」ものと考えられるからだ。

このような大口アドレスの持続的な増加は、機関投資家による断続的な大量購入が主な理由として考えられる。多くの有識者は、現在の強気相場は、2017年バブル期と異なり、機関投資家が主導していると見ており、大手資産運用会社グレースケールのGBTC投資信託への資金流入状況や、MicroStrategyなどの大手上場企業の大量購入事例が、その根拠を裏付けている。

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直近では、米国の投資企業One River Digitalが、米大手取引所コインベースで過去最大規模のビットコイン取引を行ったことを発表した。One Riverは、2020年12月時点で約600億円相当のビットコイン(BTC)、及びイーサリアム(ETH)を保有している。

2021年には、コインベースから2万4000BTC超の出金が2度、3万5000BTC(1160億円相当)超の出金が1度報告されており、One Riverの購入分が含まれていた可能性がある。

アナリストは、このような機関投資家の断続的な買い需要がビットコインの下値を支えており、市場供給不足(セルサイド流動性危機)をもたらしていると指摘されている。

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