はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米仮想通貨取引所で過去最大規模の取引──機関投資家のビットコイン取引と送金状況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨運用会社立ち上げに伴う購入

米国の投資企業One River Asset Management(以下One River)が暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースで、史上最大規模の取引を行ったことが判明した。

これはOne Riverが立ち上げた仮想通貨に特化した投資運用会社「One River Digital」に関わるもので、同社は2021年中にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の投資運用額を、約1,000億円(10億ドル)規模にする計画を発表している。

2020年12月時点でOne River Digitalは6億ドル相当のBTCとETHを保有しており、さらに投資規模を拡大するとしていた。

今回具体的に購入された額は明かされていないが、取引に協力したコインベースによると、最初の取引は5日間で完了し、さまざまな市場条件を処理するためにさまざまな速度で実行されたという。

コインベースはOne River Digitalの取引およびカストディパートナーとして選ばれており、コインベースが協力して取引した仮想通貨をそのままコインベースのカストディに保管することも可能としている。

観測されていた大口出金

コインベースでは12月後半より大口出金がたびたび観測されており、その中にOne River Digitalの購入分が含まれていた可能性もある。2021年に入ってから2万4000BTC(800億円相当)超の出金が2度、3万5000BTC(1160億円相当)超の出金も1度報告された。

ブロックチェーン分析企業CryptoQuantのCEO、Ki Young Ju氏によると1月2日のコインベースからの流出額はこれまでで最大規模だった。昨年12月20日の週にも、コインベースから1万2000BTC(当時の換算で290億円相当)超の出金が2度確認され、Ki Young Ju氏は送金先はカストディのようなウォレットだと指摘していた。

いずれにしてもこうした大口出金は、企業や機関投資家のBTCに対する需要が今年に入ってからも継続していることを表しているのではないかと見られている。

関連:ビットコイン、米コインベースから3万BTC超の大口出金を確認

市場に影響を与えることなくBTC購入

コインベースは、ビットコインを財務資産として巨額購入し話題となっている米MicroStrategy(マイクロストラテジー)社のBTC注文でもパートナーとしての役目を果たしていた。

合計4億2500万ドルに相当したBTCを市場に影響を与えることなく購入した方法をコインベースは明かしている。

単一の大きな注文を受け取り、それを複数の取引場所で実行される多くの小さな断片に分割する「スマートオーダールーティング」という手法が活用され取引は5日間に渡って行われたという。

コインベースは、大口需要について「より多くの企業が余剰資金をヘッジあるいは分散するものとして仮想通貨に目を向けて」おり、仮想通貨経済がさらに成長するターニングポイントになることを願うと表明した。

関連:企業のビットコイン巨額購入、どう行われた?──米Coinbaseが明かす取引手法

最近の動きでは、米ナスダック上場企業Greenpro Capital Corpが、新たに仮想通貨ビットコインファンドの設立と、自社の現金によるビットコイン投資計画を発表した。この際、公式発表で「バランスシートの戦略的管理と、BTCファンドなど仮想通貨戦略の実施を組み合わせることで、当社に大きな将来価値がもたらされると確信している」と説明している。

関連:米ナスダック上場Greenproキャピタル、ビットコインファンド設立へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧