Rothschild Investment、ビットコイン投資信託の保有量を増加
ビットコイン投資を増額
米大手投資企業Rothschild Investment Corporation(以下、Rothschild Investment)が、米グレースケールが提供するビットコイン(BTC)投資信託(GBTC)において、2020年12月末時点で97万5000ドル(約1億円)相当の3万0454口(シェア)を保有していることが分かった。
米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書類によると、昨年9月末時点での保有量は2万4500シェア。BTCの価格高騰が本格化した10月以降に5954シェア増え、24%増加した。
Rothschild Investmentは1908年に設立され、112年以上投資サービスを提供している投資運用会社。ロスチャイルドの名を冠しているが、ヨーロッパの財閥としても知られるロスチャイルド家との直接的な関係はない。同企業は、以前からGBTCに投資を行なっていることは知られており、初めてGBTCを購入したのは2017年だと報じられている。
GBTCに関するデータは、機関投資家の資金流入の可視化につながる重要な指標の1つ。米大手銀行JPモルガン・チェースのストラテジストも、BTCの今後の値動きを左右する要因として、GBTCヘの資金流入を重要な指標にしている。
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先週19日にはGBTCにおける24時間の資金流入額が、今年最高の1万6244BTC(当日のレートで620億円相当)を記録。BTC価格が1万ドル(約103万円)暴落した後も、機関投資家の需要が衰えていないことを示唆した。
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データプロバイダーBybtが提供するGBTCの資金流入額の推移は以下。2020年6月10日から今年の1月22日までのデータを表している。
GBTCの資産運用額は25日時点で、およそ216億ドル(約2.2兆円)。グレーススケールの投信全体の運用額は260億ドル(約2.7超円)超となっている。
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