企業購入は続く
米ナスダックの上場企業Marathon Patent Groupが会社の現金資産を用いて暗号資産(仮想通貨)ビットコインを購入したことを発表した。
購入金額は、150億円に相当し、約4,813BTCのビットコインを取得した。購入を担当したのは、仮想通貨関連の投資会社 NYDIGで、1月21日に購入を実施し、平均購入価格は31,135ドルだったという。
Marathon社はビットコインのマイニング分野にも事業展開を行う企業だが、市場からビットコインを購入するのは今回が初めてだと、同社のMerrick Okamoto CEOはTheBlockの取材 で明かしている。
公式発表では、「現金資産をビットコインに変えるのは、米ドルを保有するよりも良い長期的戦略だ。この点はMicroStrategy社のインフレヘッジ戦略に類似する」と説明した。
同社は仮想通貨やブロックチェーン関連の特許持株会社で、2017年よりマイニング事業を展開し、現在約2,560台のマイニングマシンを運用。マイニングの採掘速度を引き上げるためにこれまでBitmain社と10万3060台の新規マシン購入の契約を結ぶなど、ビットコイン関連事業を急速に拡大している。
今月初めにも、約200億円の増資して、更なる資金をマイニングの事業拡大に投じるとの発表を行なった。
新規の上場企業のビットコイン購入は、今年初めて。昨年12月に、米大手保険企業MassMutualが計100億円分のビットコインを購入した事例に続くものだ。
保有額では、最も多く保有している米上場企業はMicroStrategy社で、先週の追加購入に合わせた、計70,784 BTCとなるが、新たな企業によるビットコインの購入事例は今も続いている。