ビル・ミラー氏がBTCの可能性に言及
米著名投資家ビル・ミラー氏が代表を務める投資顧問会社「Miller Value Partners」が21日、仮想通貨ビットコインに関して記述した第4四半期レポートを公開。
レポートでは、Miller Value Partners社がMicroStrategy社のクーポンレート0.75%の転換社債を購入した理由などについて説明するとともに、ビットコインのポテンシャルについて語った。
MicroStrategy社は、米ナスダックの上場企業としてビットコインの準備資産を最も多く保有することで知られる。
転換社債(正式名称:転換社債型新株予約権付社債)とは、株式と債券の二つの特徴をあわせ持つ社債のこと。
所有者が社債のまま保有し続けると、定期的に利子を受け取ることができ、償還日には額面金額が払い戻される。
クーポンレートとは、債券の表面利子率のこと。債権に付与される年間分の確定利息を額面金額で割ることで算出される。
MicroStrategy社は昨年12月に、転換社債を販売し調達した約680億円(6.5億ドル)のうちの手取額の660億円を用いて29,646 BTCを購入した。
Millerレポートでは、ビットコインの可能性について以下のように記述を行っている。
ビットコインが秘める流動性の成長性を備える資産は他にないだろう。ビットコインは未だ台頭してきた段階であり、巨大な市場に浸透していない技術だ。
またビットコインは、論理的に矛盾の無い分散ガバナンスを備えるプロトコルともいえる。
(中略)
行政の規制による行き過ぎた干渉もほとんど無く、過去12年間、ビットコインのネットワークは止まらずに機能し続けている。実際のところ、米国におけるビットコインの規制に関する見通しは、これまでに無いほど良くなってきた。
これは、最近になり、多くの機関投資家が(仮想通貨市場に)参入している理由でもあるだろう。
過去の言及
今月8日にもミラー氏は、CNBCの金融番組でビットコインに言及している。
その際は、「ビットコインの価格が上昇するほど、ビットコインの保有は、より安全な投資判断になり得る」と発言。また、具体的な価格上昇率についても述べ、今後12ヵ月から18ヵ月で、50%から100%の伸びを見せ得ると強気な予測を見せていた。
ミラー氏は機関投資家の中でもいち早くビットコイン投資を開始、2017年からヘッジファンド「MVP1」の運用資金の半分をビットコインに投じていたとされている。
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