大型アップデート「Mary」控える仮想通貨ADA、時価総額4位に上昇
仮想通貨ADA、時価総額4位に浮上
大型アップデートMaryを控える暗号資産(仮想通貨)カルダノ(ADA)が好調だ。CoinMarketCapの仮想通貨ランキングでは、XRP(リップル)を抑え時価総額4位に浮上した。
今月3日にテストネットで無事完了したハードフォーク「Mary」に関する最新情報が公開、「技術レポート」が5日、カルダノ公式サイトから発表されており、プロジェクトの進捗に市場の関心も高まっている。
仮想通貨ADAは2018年以来3年ぶりに70円台の高値圏に回復。前週比では89%高、年初来では+260%の騰落率を記録している。
先週公開された近況報告(Status Update)では、Adrestiaチームがハードフォーク「Mary」に向けて複数通貨に対応できるAPIのアップデートを行なったほか、マルチシグやトークンロックなどの開発が行われていることが言及された。また、カルダノのテストネットをMaryへアップデートしたことが報告されている。
「Mary」への移行がパブリックテストネットが完了したのは先週3日。これにより、開発者などがMaryアップデートによるメインネットへの影響を試すことが段階へと開発フェーズが進んだ。Maryはカルダノの開発プロセスの第3段階「Goguen」への移行にカギとなるハードフォークの一つ。メインネットに係るハードフォークの実施は今月末を予定している。
カルダノの公開するロードマップによれば、フェーズ3の「Goguen」(ゴーグエン)では、主にスマートコントラクト機能とmulti-currency ledger(複数通貨の台帳)機能などを追加する。これによりカルダノのネットワーク上でNFTや新規トークンを発行することなどが可能となる予定だ。
仮想通貨ADAの価格は、7日に急騰。仮想通貨XRP(リップル)を抑え、時価総額ランキングでは4位に浮上した。仮想通貨市場全体の時価総額も同時期に一時、過去最高値の1.2兆ドル(約126兆円)規模に達している。
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