「投資家保護に反する」XRP投資家ら、米SECに抗議【リップル裁判】
XRP投資家の申し出
リップル社に対する裁判に暗号資産(仮想通貨)XRP(リップル)投資家らが参加を求めている件で、「裁判におけるSECの論点(立場)は、投資家保護に反している」とする旨の書類を裁判所へ提出したことがわかった。
申し出は3月29日、裁判所がリップル社、およびGarlinghouse CEOと共同設立者のLarsen氏に対して起こした訴訟に関する関係者として、訴訟への参加を求めていたXRP投資家ら6名の提案(書類提出)を認めた背景がある。4月19日までに具体的な理由を明記した申請書類を提出するよう期限を設定した経緯がある。
SECは投資商品などの被害にあった投資家らを代表して、「投資家保護」等を目的として立ち上げられた規制当局。申請した投資家らは、「SECは一般的には投資家の利益を保護する前提として法的追及を行うこととなるが、SECがXRPが有価証券に該当すると主張して提訴したことによって、XRP価格の急落するなど、様々な問題が新たに生じている」として、裁判への参加を求めている。
XRP投資家は今回の文書で、SECの訴訟が原因でさまざまなビジネスは大きな損害を受けていると指摘し、「SECがXRP関係者を訴訟の中心に置いたが、我々の利益とは真逆な状況にある」と主張している。ここでいう「XRP関係者」とは、XRP投資家、XRPLの開発者、コンテンツプロバイダー、およびXRPやXRPLを利用する中小企業全般を指すという。
今後の流れとしては、SEC側は5月3日までにその申し出に対する反論文章の提出を行うことができる。その後、5月17日にXRP投資家らを代表するJohn E Deaton弁護士が論証し、裁判参加への最終承認を求める流れとなる。
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