ブラックロック最高投資責任者がビットコインの長期ポテンシャルを評価 「耐久性のある資産」と言及

BTCの将来性を評価

資産運用最大手ブラックロック社のRick Rieder CIOは13日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を「耐久性のある資産」と称し、長期的なポテンシャルを評価した。

米メディアCNBCのインタビューで資産クラスとしてビットコインについて言及した。

直近ではテスラ社のBTC決済中止騒動を受け、仮想通貨のマイニング(採掘)に関する二酸化炭素排出量など環境問題議論が再燃。業界内外でBTC採掘の是非が問われている。

この点について、最高投資責任者(CIO)のRieder氏は、採掘問題などが「ビットコインの乗り越えるべき課題の一つ」であるとの見解を示した。マイニング以外にもボラティリティー(価格変動性)の高さや規制状況、並びに法定通貨への影響などが足かせとなり、現時点では「成熟した資産クラス」になり切れないとしている。

ただ、このような課題は「いずれ乗り越えられる」とも述べ、ビットコインを「耐久性のある資産」と形容。次のように展望した。

今後何年にもわたり、投資対象の一部であり続けるだろう。

仮想通貨市場への参入

Rieder氏は、ブラックロック社がすでにビットコイン市場に入り始めていることを説明し、「慎重かつ極めて小さなポジションを保有している」と述べている。

ブラックロック社はおよそ9兆ドル(990兆円)の顧客資産を運用する世界最大手の資産運用企業だ。今年4月には、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物を1月時点で購入したことが判明していた。

一方、世界有数の機関投資家でもある点から、慎重姿勢も目立つ。先月CNBCに登壇したLarry Flink CEOは、仮想通貨が「今後素晴らしい資産クラスになるかもしれない」と述べつつ、現段階では気候変動に対する関心度の方が高いと言及。長期投資に重きを置く同社顧客に対して、「仮想通貨への関心はまだ低い」と語ったとされる。

これまで懐疑的だった金融機関では、ゴールドマン・サックスやモルガンスタンレー、シティバンクなどが「顧客からの需要」に応える形で仮想通貨サービスを検討し始めている。

関連:ビットコイン関連サービスに続々参入、注目の「機関投資家」動向まとめ

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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