101カラットのダイヤモンドを仮想通貨で決済可能 サザビーズ、来月オークション開催へ

仮想通貨決済を受付

老舗オークションハウスのSotheby’s(サザビーズ)は、7月9日から開催されるダイヤモンドの競売で、暗号資産(仮想通貨)による支払いを受け付けることが分かった。

サザビーズの公式サイトには、仮想通貨の支払いも受け付けるとだけ記載されており、詳細は担当窓口に問い合わせるように説明。しかし、ロイターやCoinPostの提携メディアThe Blockなどの海外メディアが、従来の決済手段に加え、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)で支払いができると報じている。

世界最古の国際競売企業と呼ばれるサザビーズは、これまでも新しい技術の導入に積極的に取り組んできた。今まではNFT(非代替性トークン)のオークションを開催する取り組みが多かったが、今回は支払い手段に仮想通貨決済を追加。上記ツイートでは、以下のように説明している。

 

弊社は、ダイヤモンドのオークションで仮想通貨による支払いを受け付ける。

 

これはマーケットの進化において、重大な出来事だ。

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。

▶️仮想通貨用語集

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サザビーズは5月、著名な匿名アーティスト「バンクシー」の作品の競売で、仮想通貨支払いを可能にすることを発表しており、今回が仮想通貨決済導入の初の事例ではない。しかしサザビーズは、「これだけの価値を持つ物理的な高級品が、仮想通貨で一般的に購入できるのは初めてだ」と説明している。

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今回オークションにかけられるのは、101.38カラット(約20グラム)で洋梨型のダイヤモンド。マーケットに出回ってきた中で2番目の大きさで、洋梨型であることも珍しいという。香港のサザビーズが競売を行うことになっており、価格予想は香港ドルで、7,800万ドル(約11億円)から1.2億ドル(約16億円)だ。

サザビーズで高級品に関するグローバル部門を担当するJosh Pullanマネージング・ディレクターは、「宝石などの高級品を購入したいコレクターは世界中にいる。最近は若い世代、つまりデジタル技術に馴染みのある世代の購入者も増えてきた。この傾向は特にアジアでは顕著に見られる」と説明。

そして「今回の仮想通貨決済の導入は、我々のイノベーションへの取り組みの一部に過ぎない」と述べている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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