Symbol基盤のNFTプラットフォーム「NEMBER ART」、メインネット版をローンチ
Symbol基盤のNFTプラットフォーム
暗号資産(仮想通貨)ネム(XEM)の新ブロックチェーンSymbolを活用して、NFT(非代替性トークン)の売買を行うことができる分散型プラットフォーム「NEMBER ART」の、メインネット版がローンチされた。
NEMBER ARTのテストネット版が稼働を開始したことが分かったのは今年4月。ネムのコミュニティはアートに対する関心が高いとされ、Symbolのローンチ後は、ネムグループのDave Hodgson氏も、NFTのプロジェクトについて多くの質問を受けたという。今回のメインネット版のローンチ直後から、日本のコミュニティからも早速、出品が行われている。
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メインネット版のローンチは、ブロックチェーン企業Peersyst Technologyが発表。以前から他言語に対応させると説明していた通り、プラットフォームは日本語でも表示が可能だ。メインネット版のローンチ時には、全ての種類のモバイル機器に対応させている。
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また、利用するには、まずはNEMBER ARTのプラットフォームで、メールアドレスなどを入力し、パスワードを設定して、アカウントを作成。その後は指示に従い、アカウントの認証手続きを進める流れとなる。利用には、Symbolのネイティブ通貨XYMが必要だ。
Peersyst Technologyは、プラットフォームはまだ誕生したばかりのため、今後も発展させていくと説明。これからコミュニティからもフィードバックを受けながら、開発を続けていくとした。
落札の仕組み
ネム・Symbol有識者のトレスト氏(@TrendStream)も、NEMBER ARTにNFTを出品。実際に利用し、分かったことをツイッターで共有している。
例えば落札の仕組みには、アグリゲートトランザクションが利用されていると説明。アグリゲートトランザクションとは、Symbolに実装されている、複数のトランザクションをまとめて処理する機能だ。
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トレスト氏は、以下の流れで落札が行われるとした。
- 入札者が、トランザクションとして希望額を送信。
- 出品者が納得した相手のトランザクションに署名。
- NFTモザイクの落札者への送信と、出品者への入札額送金を同時に実行。
そして「出品者は、納得できる額の入札がくるまで署名をしなければ、売買は成立しない」と述べている。
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