Crypto.com、マルタ金融当局の電子マネー機関(EMI)ライセンスを取得

マルタの仮想通貨業者としては初取得

7月8日、Crypto.com(クリプトドットコム)は、欧州マルタ共和国のマルタ金融サービス局(MFSA:Malta Financial Services Authority)から電子マネー機関(EMI)ライセンスを取得したと発表した。

電子マネー機関(EMI)ライセンスにより、Crypto.comは直接顧客に対してカード発行や、銀行送金が行えるようになる。このライセンスの取得は、グローバル展開をする仮想通貨業者としては初のケースだという。

Crypto.comは、5月に同国での第3種仮想金融資産ライセンス(VFA:Virtual Financial Asset)を取得している。それからわずか2ヶ月で、電子マネー機関(EMI)ライセンスが発行されたことになる。

関連:Crypto.comがマルタの金融ライセンス取得、仮想通貨プラットフォームでは初

Crypto.comの共同設立者兼CEOであるクリス・マルスツァレク氏(Kris Marszalek)は次のように述べている。

我々は設立当初から、規制要件を完全に遵守するビジネスの構築を目指してきました。規制当局との協力関係は、世界的な仮想通貨への移行促進を果たすという、当社の使命にとっての最良の方法となります。

MFSAからEMIライセンスを取得した初のグローバル仮想通貨業社であることは、業界全体にとっての大きな節目です。

当社は、規制遵守において業界をリードし、EUにおける消費者の安全と保護を確保することを誇りに思うとともに、当社が事業を展開するすべての国でのライセンス取得を目指します。

オーストラリアでの展開

Crypto.comは2020年11月にも、オーストラリアの金融サービスライセンス(AFSL:Australian Financial Service License)も取得していた。

また2021年3月には、Visaのプリンシパルメンバーシップの取得後、オーストラリアの顧客に直接Crypto.com Visaカードを発行する権限を与えられており、現地でまもなく発行開始の予定だという。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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