イスラエル当局、ビットコインに投資した機関投資家に報告を要求か=報道

ビットコイン投資を報告要求か

イスラエルの金融規制当局は、機関投資家に対し、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)へ投資した場合は報告するよう求めたことが分かった。現地メディア『Calcalist』が報じた。

当局は機関投資家に送付した書簡の中で、「ビットコインは投機的な資産で、本質的な価値がない」と記述。報告を要求した目的は明確になっていないが、今年行なったビットコインへの投資を当局に伝え、投資を決断した理由を説明するように求めている。

イスラエルでは、デジタル資産投資企業Silver Castleとテルアビブ証券取引所が10日に、ビットコインに裏付けられた金融商品を発表。機関投資家と適格投資家を対象にした金融商品で、ビットコインの価格に連動した3年ものの債券だという。

購入しても金利は付かず、集まった資金は全てビットコインの購入に使用されることが特徴。ビットコインのパフォーマンスに応じ、償還はレートに基づいてイスラエルの法定通貨「シェケル」で行われる。投資家には、現物を保有せずにビットコインへ投資ができるなどのメリットがある。

適格投資家とは

専門的な知識や経験を有するプロの投資家で、法律が認めた投資の専門家を指す。

▶️仮想通貨用語集

イスラエルの金融当局は、仮想通貨に関する規制を強化しているという。仮想通貨の保有に関する報告義務など、規制の法制化も進められていると報じられている。

今回の報告の要求は、この新しい金融商品の発表を受けたものだとの見方が上がった。債券のローンチを発表したプレスリリースでは、ビットコインに連動した金融商品はイスラエル初だとしている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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