イスラエル議会、NFT発行
イスラエル議会(クネセト)は7日、大統領宣誓を行ったイツハーク・ヘルツォーク大統領に宣誓書のNFT(非代替性トークン)を寄贈。国家の立法府がNFTを発行するのは世界でも類を見ない事例となった。
元となる宣誓書は1983年に、イスラエルの第6代大統領を歴任した、イツハーク氏の父であるハイム・ヘルツォーク氏が署名したもの。自身の両親の名前を明記し、「イスラエル国家への忠誠と、大統領の役割を果たす」ことを誓っている。
NFT発行の背景
NFTを作成したのはイスラエル政府の立法部門であるクネセトのテクノロジー・コンピューティング部門。担当者が先日、宣誓書の原本をアーカイブから発見した際に感銘を受け、「過去と現在をつなげる」手段として、今週新たに就任する11代大統領のヘルツォーク氏に寄贈する案が生み出された。
国家の議会がNFTを発行するのは世界でも初の事例。NFTは宣誓式後、コールドウォレットに保管され、任期中はヘルツォーク大統領の公邸にて管理される。
Israel becomes the first country to swear a new president into office using an NFT commemorative oath.https://t.co/OC6ZeK2HhA pic.twitter.com/rWahLg5TaB
— Mati Greenspan (tweets ≠ financial advice) (@MatiGreenspan) July 7, 2021
米国の大統領などと比較すると、イスラエルにおける大統領は象徴的な役職となっており、首相がより大きな権力を有しているとされる。12年間首相を歴任したベンヤミン・ネタニヤフは21年6月に退任しており、ナフタリ・ベネット氏が首相として就任したばかりだ。