はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イスラエル、イーサリアムブロックチェーンで中銀デジタル通貨(CBDC)を実験か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムで実験か

イスラエル銀行(中央銀行)は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行するテストで、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを使用したことが分かった。現地メディアGlobesや、担当者の話を入手したとブルームバーグが報じた。

実際に法定通貨シェケルのCBDCを発行するかは現時点では未定だが、研究やテストを行なっていることが最近報じられているイスラエルは、CBDCのネットワーク上で稼働するアプリのアイデアも募集している。スマートコントラクト機能があって、高度なアプリを構築できることから、イーサリアムブロックチェーンで実験を行なったとの見方がある。

CBDCとは

CBDCは「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であるということ。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など、考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

イスラエルのCBDCに関する取り組みについては5月、ワーキングペーパーを発表し、それに対するフィードバックを募集していることが分かった。また今週には、イスラエル銀行のAndrew Abir副総裁が、パイロットプログラムの一環として、すでにCBDCを発行したと説明したことが明らかになっている。

関連イスラエル中銀副総裁、デジタル通貨(CBDC)の試験的発行を明かす=報道

イーサリアムのブロックチェーンを利用した今回のテストでは、法定通貨をデジタルトークンとして発行したり、ウォレット間で送金を行なったりしたという。

一方で、実際に発行するかどうかは現時点では不透明な状況だ。今週、同中銀の副総裁は「今後5年間で、CBDCが実際に発行されるかどうかは分からない」と説明。5年以内に「デジタルシェケル」がローンチされる可能性は、50%に留まっていると述べている。

ワーキングペーパーについて

イスラエルが発表しているワーキングペーパーのタイトルは、「イスラエル銀行デジタルシェケル──潜在的なメリット、ドラフトモデル、調査課題」だ。イスラエル銀行はデジタルシェケルの発行可能性に関する運営委員会を設立。同中銀の副総裁が率いる専門家による様々なワーキンググループを立ち上げ、デジタルシェケルを多方向から検討している。

関連イスラエル、中銀デジタル通貨(CBDC)のフィードバックを募集

イスラエル銀行は、デジタルシェケルのドラフトモデルも提唱。ただし、このモデルは暫定的なもので、これからの議論の叩き台として用意されたものだという。

提唱したモデルでは、デジタルシェケルは二層構造で流通させると説明。CBDCシステムの中核は、分散型台帳技術(DLT)または中央集権型台帳技術を採用し得るもので、イスラエル銀行は、高速で安全な決済を行うのに最小限のインフラのみを提供するとした。

そして、国民へのCBDCの流通は規制要件を満たす民間の決済サービスプロバイダーが行うと説明。スマートコントラクトなどの高度な技術開発も、決済サービスプロバイダーが担当するとしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧