イスラエル、イーサリアムブロックチェーンで中銀デジタル通貨(CBDC)を実験か

イーサリアムで実験か

イスラエル銀行(中央銀行)は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行するテストで、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを使用したことが分かった。現地メディアGlobesや、担当者の話を入手したとブルームバーグが報じた。

実際に法定通貨シェケルのCBDCを発行するかは現時点では未定だが、研究やテストを行なっていることが最近報じられているイスラエルは、CBDCのネットワーク上で稼働するアプリのアイデアも募集している。スマートコントラクト機能があって、高度なアプリを構築できることから、イーサリアムブロックチェーンで実験を行なったとの見方がある。

CBDCとは

CBDCは「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であるということ。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など、考慮すべき課題は多い。

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イスラエルのCBDCに関する取り組みについては5月、ワーキングペーパーを発表し、それに対するフィードバックを募集していることが分かった。また今週には、イスラエル銀行のAndrew Abir副総裁が、パイロットプログラムの一環として、すでにCBDCを発行したと説明したことが明らかになっている。

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イーサリアムのブロックチェーンを利用した今回のテストでは、法定通貨をデジタルトークンとして発行したり、ウォレット間で送金を行なったりしたという。

一方で、実際に発行するかどうかは現時点では不透明な状況だ。今週、同中銀の副総裁は「今後5年間で、CBDCが実際に発行されるかどうかは分からない」と説明。5年以内に「デジタルシェケル」がローンチされる可能性は、50%に留まっていると述べている。

ワーキングペーパーについて

イスラエルが発表しているワーキングペーパーのタイトルは、「イスラエル銀行デジタルシェケル──潜在的なメリット、ドラフトモデル、調査課題」だ。イスラエル銀行はデジタルシェケルの発行可能性に関する運営委員会を設立。同中銀の副総裁が率いる専門家による様々なワーキンググループを立ち上げ、デジタルシェケルを多方向から検討している。

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イスラエル銀行は、デジタルシェケルのドラフトモデルも提唱。ただし、このモデルは暫定的なもので、これからの議論の叩き台として用意されたものだという。

提唱したモデルでは、デジタルシェケルは二層構造で流通させると説明。CBDCシステムの中核は、分散型台帳技術(DLT)または中央集権型台帳技術を採用し得るもので、イスラエル銀行は、高速で安全な決済を行うのに最小限のインフラのみを提供するとした。

そして、国民へのCBDCの流通は規制要件を満たす民間の決済サービスプロバイダーが行うと説明。スマートコントラクトなどの高度な技術開発も、決済サービスプロバイダーが担当するとしている。

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