米国投資家、仮想通貨購入の動機は=Bakkt調査
米国の仮想通貨アンケート
米インターコンチネンタル取引所(ICE)のデジタル資産関連子会社Bakktは9月、米国居住者2,000名以上を対象に暗号資産(仮想通貨)に関するアンケート調査を実施。米国ユーザーの仮想通貨に対する投資傾向と認知度のデータが明らかとなった。
データは若年層の方が仮想通貨に対する関心が深いことを示した。
同アンケートはBakktが21年7月、米国の消費者2,000名以上を対象に実施したもの。国勢調査局の統計を基に、統計データは年齢、人種、性別、教育や地理などの要素が米国の人口を反映するよう加工されている。
アンケートでは48%が過去6ヶ月の間に仮想通貨に投資したことがあると回答。また、仮想通貨を購入した米国居住者の69%が44歳以下であることがわかった。
全体では回答者の20%は100ドル(11,000円)相当の仮想通貨を購入したものの、30歳から44歳の壮年層は年代別では最も多い30%が500ドル(55,000円)以上を保有。全体でも1,000ドル(11万円)以上を購入したのは5%に留まった。
投資目的と関心度
一方、仮想通貨に投資した目的として最も多かった回答は長期投資(58%)で、短期売買による利益が43%と続いた。
最も少ない理由は「家族や友人への送金」だった。
対照的に、仮想通貨に投資しなかった回答者の内、32%が今後6ヶ月以内に仮想通貨の購入に関心があると回答。21%が25%は全く関心がないとした。
年齢別では、18歳から29歳、30歳から44歳の若年・壮年層が37%と最も高い関心を見せ、45歳から60歳の中高年層が最も低い関心度を示した。
また、仮想通貨に投資していない投資家が購入に至り、最大の課題となっているのは「ボラティリティの高さ」と「どこから始めたらいいか分からない」だった。男女別では、男性の方がボラティリティを懸念する傾向があるという。
信頼性と知識度
また、回答者の内、35%が仮想通貨について何も知らないと回答。多く知っていると答えたのは6%に留まった。男女別では、女性の方が仮想通貨について全く知らないと多く回答する傾向が見られた。(男性:24%、女性:45%)
仮想通貨は1枚以下でも購入できるか(1BTC以下でも購入可能か)という質問に対しては約40%が知らなかったと回答した。
さらに、仮想通貨に対する信頼度については、30%が仮想通貨に何らかの形で信頼していると回答。34%がニュートラルと答えた。年齢別では、18歳から44歳の若年・壮年層の方が信頼度が高く、45歳以上の回答者では信頼度の低さが伺える結果が出ている。
類似したアンケートでは、 米国の大手コンサル企業ギャラップ社が21年6月下旬に米国投資家1,037名を対象にした調査を実施。18歳から44歳の投資家層では、2018年に比べビットコイン(BTC)を保有する投資家が3倍(2%から6%)となった。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します