はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン投資に関心「55%」──米投資家調査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインへ投資家の関心が高まる

米大手仮想通貨(暗号資産)ファンドのグレースケールが、6月末から7月初旬にかけて実施したビットコインに対する投資家の意識調査で、回答者の半数以上がビットコイン投資に興味を示していることが明らかになった。

調査対象になったのは、アメリカ国内の投資家1,000人で、年齢25歳~64歳、世帯収入5万ドル(約522万円)以上、投資可能な資本(年金プランや不動産を除く)が1万ドル(約105万円)以上の個人。なお、回答者全員が何らかの形で投資を行っていた。

2年目となる「ビットコイン投資家研究」と題されたレポートでは、新型コロナウィルスの影響により、世界が急激な変化を余儀なくされた今年、ビットコインは資産の「安全な逃避先」として、昨年よりさらに魅力的な投資対象となったと指摘している。

投資の主流となる日に向け前進

今年の調査では、ビットコイン投資に関心があると答えた回答者は55%で、昨年の36%から大幅に増加した。この数字をアメリカの全世帯数に反映させると、約3200万世帯がビットコイン投資に興味を持っていることとなる。(2018年の総世帯数:1億2759万世帯)

また、投資家の62%(昨年は53%)がビットコインに馴染みがあると回答。さらに回答者の半数近くが、今後10年で、デジタル通貨が主流と認識されるようになると予想した。

既にビットコインに投資しているグループの83%は、過去1年以内にビットコインを購入しており、一般投資家が投資ポートフォリオにデジタル通貨を組み入れ始めたことが明らかになった。中でも、過去4ヶ月以内(3月以降)にビットコインを購入した投資家が最も多い割合(38%)となっている。

ビットコイン投資の動機

レポートでは、ビットコイン投資に関心を持った要因についても調査している。その一つが、小額から投資を始め、時間をかけて投資を増やしていくことが可能なことだ。昨年は回答者の59%、今年は65%がビットコイン投資を動機づけた要因として挙げている。

ビットコイン投資家の割合が最も高い世代は、25歳から34歳であることを考慮すると、株式や債券などよりも、小額から投資を始められるビットコインは参入しやすい資産クラスであるということだろう。

さらに、ビットコインが大きな将来性を持った資産であるという認識も、ビットコイン投資を動機づける強力な要因となっている。昨年は51%が、今年は59%の投資家が、ビットコインの価格上昇の可能性が投資の動機となったことを挙げている。なお、既にビットコインに関心を持っていた投資家グループでは、この数字は79%とさらに高くなっている。

パンデミックが投資判断に与える影響

今年は、新型コロナウィルスのパンデミック化により、投資コミュニティも大きな影響を受けた。

過去4ヶ月以内にビットコインに投資をしたと回答した投資家の3分の2が、コロナの感染拡大が、デジタル通貨へ投資する決断に影響を与えたと報告した。これはビットコイン投資家全体の38%を占める割合だ。

また、パンデミックの影響でビットコイン投資の魅力が高まったと回答した投資家は、そうでない回答者の3倍(39%)となった。

さらに、希少性や検証可能性、他の世界市場との相関性の欠如、政府機関から管理されないといった特性をビットコインが持っていることから、回答者の多くが、ビットコインを資産の安全な避難先として認識していることがわかった。

ビットコインに興味を持っている投資家は、市場の変動が大きい場合や景気後退の場面では、「避難先としての投資」を行うと回答した割合が82%と高く、ビットコインをその避難先と考える傾向(38%)が強いようだ。(ビットコインに関心のない投資家では、これらの回答がそれぞれ38%と4%だった)

デジタル世代の投資家が長期的な成長を後押し

レポートは最後に、「デジタル通貨革命」はインターネットから得られる膨大な情報を活用し、投資の判断を行ってきた新世代の投資家が推進してきたと指摘。そしてこのデジタル世代が成熟するにつれ、デジタル化された価値に投資することが自然となると主張している。

さらに、現在および潜在的なビットコイン投資家の大部分は、まだ「人生最大の稼ぎ時」には至っておらず、今後25年間で68兆ドルと見積もられている世代間の富の移転と相まって、ビットコインの長期的な成長にとって「巨大なチャンス」となる可能性があると結んだ。

出典:グレースケール:ビットコイン投資家研究

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。
11:15
仮想通貨取引所ジェミニが予測市場参入へ、カルシやポリマーケットと競合=報道
ウィンクルボス兄弟設立の仮想通貨取引所ジェミニが予測市場契約の提供準備を進めている。CFTCにデリバティブ取引所設立を申請中で、ポリマーケットやカルシとの競争が激化する見込みだ。
10:50
「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析
プライバシー仮想通貨Zcash(ZEC)が過去1年で10倍以上上昇している。ギャラクシーデジタルが背景を分析し、ビットコインの精神的後継者として注目されていると理由を指摘した。
10:35
FTXのサム前CEO巡る裁判、控訴審理に向けた聴聞会を開催 「公正な判決ではなかった」と主張
仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOを巡る裁判で、控訴裁判所で聴聞会が行われた。トランプ米大統領がCZ氏に恩赦を与えたこともあり、サム氏の裁判の注目度が高まっている。
10:25
NIPグループがビットコインマイニング拡大、月産160BTC見通し
Ninjasイン・パジャマス親会社のNIPグループがビットコインマイニング事業を拡大し、計算能力11.3EH/sを達成する。月間生産量は160ビットコインに増加し、世界約12位の上場マイナーとなる見込みだ。
09:30
ビットコイン10万ドル割れ、MEXC不安とBalancerハッキングが相場を圧迫|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは一時10万ドルを下回り、円ベースでは24時間で約140万円下落した。MEXCやBalancerにおける信認性不安や米IT銘柄が失速したことが下落を後押しした。
08:45
米財務省、北朝鮮サイバー犯罪と仮想通貨洗浄で8人と2団体を制裁指定
米財務省が北朝鮮によるサイバー犯罪とIT労働者詐欺から得た資金の洗浄に関与した8人と2団体を制裁指定した。過去3年間で北朝鮮関連サイバー犯罪者は主に仮想通貨で30億ドル以上を盗んでいる。
08:02
ビットコイン価格、10万ドル維持できなければ72000ドルまで下落の可能性=クリプトクアント分析
クリプトクアントの責任者はビットコインが10万ドルの水準を維持できなければ今後1~2カ月で72000ドルまで下落する可能性があると警告。10月の清算イベント後、現物需要が縮小していると分析している。
07:15
ビットマイン、1週間で400億円相当のETHを買い増し
トム・リー氏が率いるビットマインは、過去1週間で400億円相当の仮想通貨イーサリアムを買い増ししたことを発表。現金についても1週間で約598億円に増加したと説明した。
06:45
ソラナ保有企業フォワード・インダストリーズ、10億ドルの自社株買いプログラム承認
仮想通貨ソラナを財務資産とするフォワード・インダストリーズが10億ドル規模の自社株買いプログラムを承認した。2027年9月まで有効で、同社のSOL戦略への確信を示すものとしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧